「平家花ぞろへ」より、平知度と平知忠を花にたとえている文章を抜き出します。(「室町時代物語集成12」角川書店)
(平知度)
このかみたちにもすぐれ、年よりもおとなしやかなる体(てい)、岩に白つつじとこそ。
(平知忠)
岩つつじの、ことにからくれなゐなる心地したまふ。
平知度は、清盛の息子のひとり。
平知忠は、知盛の次男。山吹にたとえられた知章の弟です。
「平家花ぞろへ」より、平知度と平知忠を花にたとえている文章を抜き出します。(「室町時代物語集成12」角川書店)
(平知度)
このかみたちにもすぐれ、年よりもおとなしやかなる体(てい)、岩に白つつじとこそ。
(平知忠)
岩つつじの、ことにからくれなゐなる心地したまふ。
平知度は、清盛の息子のひとり。
平知忠は、知盛の次男。山吹にたとえられた知章の弟です。
つつじ咲くならびの岡の松かげにおなじ夕日の色ぞうつろふ(夫木抄)
入り日さす夕くれなゐの色映(は)えて山もとてらす岩つつじかな(金葉和歌集)
入り日さすをちの岡べのをかつつじゆふくれなゐに色ぞまされる(永久百首)
入り日さすむかひの岡の岩つつじいはねどしるき春の暮れかな(現存和歌六帖)
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思ひいづるときはの山の岩つつじいはねばこそあれ恋しきものを(古今和歌集)
なにごともしのぶの岡の岩つつじいはで思ひの色に出(い)づ らむ(夫木抄)
初瀬がは岸の岩ねのしらつつじ知らじな人は身に恋ふるとも(夫木抄)
浅からぬ思ひを人にそめしより涙のいろは濃(こ)つつじの花(夫木抄)