園長です。
「月日は百代の過客にして、行きかう年もまた旅人なり。」・・・本当に月日の経つのは早いもので、いつの間にか6月に入ってしまいました。5月は連休があったのに、天候に恵まれず、なぜかもったいない休日にしてしまったようです。いつもの5月、6月だと、お花見や釣りなど行楽三昧なのに、今年はなかなか思うように動けません。なぜか?長女の孫が手かせ足かせになって身動きが取れないのです。こういうと「邪魔者」だと勘違いされかねませんが、実に可愛くて私のほうが離れられないのです。「内孫より外孫の方が可愛い」とよく言われますが、我が家は外孫しかありえないので、可愛さが倍増です。でもこの先、まだ3人も娘が結婚を控えているので、10年後くらいに全員が結婚したら、大変なことになりそうです。その孫達もだんだん筑波へ帰る話しが多くなりました。嬉しいやら寂しいやら・・・少し複雑な心境のじいじです。
さて、先日、園児のお母さんが、「保育園では放射能についてどう考えていますか。」という質問をされました。詳しく言うと、福島県産の農産物などは放射能汚染が心配されますが、保育園ではその辺をどう考えて、対処しているのですか。」ということでした。我が園では、給食は大切な保育の一環として考えているので、基本的には「地産地消」を方針としています。今は、葉物も地場産が多く出回っているので、問題はありませんが、こちらにはない「お茶」や「レンコン」などは、産地を注意して注文しているようです。しかし、ここにお母さんの悩みがあったそうです。放射能汚染も心配なのですが「風評被害」に加担しているようで、自分でも答えが出せない・・ということでした。福島と言えば「桃」の名産地です。これからおいしい桃がたくさん収穫できますが、果たして、売れるのでしょうか。私くらい年齢を過ぎていれば、おいしく頂く覚悟は出来ていますが、子ども達には果たしてどうなのか?いろいろ悩みは尽きません。それにしてもたった1箇所の原発がもたらす放射能被害は、地域も家族も人間そのものも破壊してしまいそうです。一刻も早い対策と沈静化を願わずには要られません。地震、津波の被害もさることながら、これから発生するであろう被害を考えると、目に見えない恐怖は、心までも真っ暗にしてしまいそうです。今こそ、国全体で対策を考えるべきで、政治家の輝く場面なのに・・・わが国の政治やは一体何を考えているのやら・・・。全国会議員が福島や宮城、岩手でボランティア活動をして見るべきだと思います。国民の痛みが理解できるように・・。被災地も国会も一日も早い復興と回復を願いたいと思います。