園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

粋な計らい

2011-06-16 15:38:54 | 日記

園長です。

 昨日、用事があって東京まで行ってきました。当然「日帰り」です。交通費は東京、八戸往復で「一万円」。しかも往復「新幹線」でした。通常だと東京まで往復で3万円弱の料金なので、いかにお手ごろな値段かがわかります。JR東日本は粋なことをやるもんだ。「大人の休日倶楽部」もびっくりしたが、今回は震災の影響も考えると「グッドアイデア賞」だったと思う。ただ、期間限定で2週間くらいしか使えないのが少し・・惜しい、という感じです。でも6月と7月の2回開催は「太っ腹」と言いたい気分です。

 朝、6時56分発の「はやて100号」に乗り、いつもより1時間多い、4時間で東京着。新橋まで山手線に乗り、そこから「ゆりかもめ」という新交通機関に乗り、東京湾をモノレールで「有明」まで。ゆっくり20分くらい空中散歩のようでした。こちらはの乗車券は「大人の休日倶楽部」のスイカで支払いました。スイカって東京に来ないと使えないのですが、とても便利です。近距離の支払いはスイカでスイスイ・・。田舎者が都会人と同じ行動をとれる、唯一のものかもしれません。11時半ごろに会場に着き、展示会へ。来年の園舎改築を考えて大型遊具の視察です。八戸からの業者の方の紹介もあり、説明も細かいところまでしていただきました。保育遊具は値段が高いのでなかなか大型遊具にまでは手が届かないのですが、一生に一度の買い物・・・と心に決めて説明を受けました。今年は「新発売」の製品が比較的多く、目移りするものばかりでした。午後2時から「藤森平司先生」の子ども・子育て新システムの話を聞きました。聞けば聞くほど・・???の連続です。はっきりしたのは、どうやら私達、保育園は「総合施設」という0歳から6歳までの保育と教育を行なう「学校」になるということでした。幼稚園もほとんどが「総合施設」へ。幼稚園を継続したいところは、「預かり保育」は認めない、と言うことでした。保育園として残れるのは、0~2歳児の受け入れだけで、3歳以上は認めないということです。ほとんどの幼稚園、保育園は「総合施設」へ移行しなければ経営が成り立たないような仕組みだと言えます。これまでの幼稚園、保育園の歴史、積み立てられた文化は崩壊されるようです。それでも子どものために行なう改革であれば賛成しますが、どうやら本音は「都会の待機児童解消」のために、定員割れが続く幼稚園に0歳児から2歳児を受け入れさせる、と言うことらしいです。そして「子ども園給付」という一本化した財源から5つの制度「幼稚園」「保育園」「総合施設」「認証園等」「家庭保育等」に振り分けるということです。今までは幼稚園、保育園、認定こども園の3分化だけだったものが、ますますわかりにくくなったようです。これから、その一本化した「子ども園給付」がどの省庁が受け持つかで熾烈な国獲り合戦が始まるということです。子どもが大事なのか、大人の都合が優先されるのかここではっきりわかると思います。もう何回も書きましたが、「子どもを大切にしない国は滅びるのです。」、そろそろ政治家も官僚も目覚めましょう。日本にとって何が大切か、何をしなければならないか、「幼児教育」という面から考えて欲しいと思います。そういう意味では今回の制度改革には大きな?マークが付きまといます。それでも経済効率を追い求めるのでしょうか。子ども達の前途は多難を極めそうです。

 そして、午後5時56分発のはやて300号でちょうど午後10時に八戸へ着いたのでした。ちょうど往復に8時間かかった計算です。15時間中、8時間が新幹線の座席です。今日はお尻が痛くて大変です。早く元の3時間になって欲しいものです。電車の高速化は私の忍耐力を著しく衰退させたようです。でも「一日乗り放題一万円」の企画は大成功だったようです。昨日は最終便が大混雑だったようです。週の真ん中でこれなのですから、週末はどんなに込み合うか・・・。でも、これを企画した人たちは、きっとほくそ笑んでいることでしょうね。したり顔が目に浮かぶようです。JR東日本の一本勝ち。またお願いしたいものです。ありがとうJR東日本。

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