園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

実りの秋

2011-10-11 15:05:17 | 日記

園長です。

 「天高く馬肥ゆる秋」、この連休はまさに実りの秋を実感するには絶好の天気でした。ちょうど仙台にいる3番目の娘が帰省したので、名川町のぶどう園へ「ぶどう狩り」に行きました。このぶどう園は明峰「名久井岳」のふもとにある観光ぶどう園です。初夏には「さくらんぼ」、秋はぶどう、りんご、なしなど多種多様な果物で賑わいます。娘と私はぶどうだけ食べたかったのですが、「りんごと一緒の入園料なので別々ではダメです。」と断られました。でも、ぶどうは白と黒の2種類しかなく、白はほとんどが「できすぎ君」になっていて、ところどころ腐っているぶどうの房もありました。何とか2房くらい食べて、「まだまだ入園料はクリアしない」ということで、「りんご」畑にも足を向けました。ちょうど今が食べごろの「津軽」と「レッドゴールド」が枝もたわわに実っていました。中に黄色いりんご「とき」(新品種だということです)がひときわ輝いて見えましたが、「まだ早い」ということでしたが、管理人のスキをみて、大き目の「とき」を1個だけもぎ取り味見をしました。娘には「ルール違反だ」となじられましたが、食べ放題の場所でよだれだけを流してもしょうがありません。管理人は「まだ早い」とは言いましたが、「とるな」とはいいませんでした。私達が味見をしているのを見て、他のお客さんも「とき」をもいで食べていました。それを見た管理人は「高いところの方が出来ているから、このはしごを使ってください」と近くのはしごを担いで持ってきてくれました。この「とき」の味は、「王林」に似ている私は思いましたが、みずみずしさでは「とき」の方が上だったように思います。これから市場に出るようですが値段も新種並になりそうです。そういうわけで私達は、「絶対、入園料分は食べてないよね」といいながらぶどうとリンゴで一杯になったお腹をかかえてぶどう園を後にしたのでした。

 果物とお昼ご飯は別物。南郷の道の駅で「新そば」でも食べようと思ったのですが、なにやらイベントがあるらしく、駐車場に入れないくらいの混みよう。外には黄色いかぼちゃが並んでいて、恒例の「かぼちゃ祭り」をしていたようです。仕方がないので国道を越えたところにある、知る人ぞ知る「源寿庵」というそばやに入りました。ここのソバは「腰が強く、甘味がある」おいしいと評判の店です。またここの「みそ焼きおにぎり」は昔懐かしい味のしょっぱい田舎味噌を使っています。焼き具合が少し足りないね・・といいながらソバもおにぎりも完食。知った顔がお客の中に何人もいて、みんなおいしいところを目指して食べに来るんだなあと感心しました。

 さて、腹ごなしを兼ねて、「きのこ狩り」としゃれ込むことにしました。この3番目の娘は、きのこ狩りにはめっぽうハナが効き、マツタケなどは今でも話題の上るくらいの収穫をしたつわものです。この日は近場だったのでマツタケはありませんでしたが、山の中を彷徨いながら「本シメジ」「ならたけ」「ふうせんたけもどき」をゲットしました。量は微々たるものでしたが、秋の山の中を汗をかきながら歩いたことは「体育の日」ならではのことだったと思います。山の中にはあまりキノコはありませんでしたが、山から出た道路端を覗いたら、「ならたけ」が切り株にびっしり。娘と二人思わずにんまりしながら熊のように笹薮の中を這いずり回ったのでした。これで明日の「きのこ汁会」は大丈夫。「この毒キノコおいしいの?」という子ども達の歓声が聞こえてきそうです。長坂保育園には「きのこ」の本が3冊もあります。この時期は私が取ったキノコや子ども達が散歩で採ったきのこを調べています。多分、数ある保育園の中でもキノコの専門書が3冊もあり、キノコの見本が玄関に飾ってある保育園はあまりないと思います。まして、子ども達が「ぬめりスギタケもどき」とか「ふうせんたけもどき」などマニアックなキノコの名前を呼び合っている保育園は珍しいのではないでしょうか。これからは自然の恵みを大切にした保育は大切だと思います。趣味と実益を兼ねて行なうこの会は、我が保育園の伝統であり、ホコリでもあります。(誇り?埃?)秋はいいなあ。食育は楽しいなあ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする