園長です。
「約束と紙は破るためにある。」と誰かが言っていましたが、約束は守らなければいけません。特に子どもとの約束は絶対です。
10月1日の八戸東ライオンズ杯決勝の前に子どもたちを囲んで保護者が気合を入れてくれました。とても感動したシーンです。その後担任が子どもたちに気合を入れ、最後に「園長先生、優勝のご褒美は何ですか?」と私に聞いたのです。突然のフリだったのと、多分優勝するだろうと思っていたので、「不習岳」に行こうか?。ところが、子どもたちの目は「?」・・・。夏の優勝は子どもの国で乗り物乗り放題(ただし、園児が乗れる遊具は少ない)だったので、今度はもっとすごいところに連れて行ってくれると思っていたらしい。私が貧乏生活をしていることを誰も知らないらしい。でも、子どもたちの訴える目を見て、つい「よし、岩手の子どもの森へ行こう。」と言ってしまったのです。ちょっとだけバス代が気になりましたが、男が一度口にしたことはもうあとにひけません。強敵を前に「もので釣る」最悪の保育をしたわけですが、この一言で子どもたちは普段の実力以上の力を出し、優勝してしまったのです。
「園長先生、いつ行くの?」の大合唱に、あわよくば忘れて欲しいという私の願いはかき消され、14日の金曜日に出掛けることになりました。今年の長坂はサッカーが本当に強く、ここ数年間で一番強いチームだったと思います。おかげで年中まで連れて行ってもらえることになり、大喜びの子どもたちでした。来年はどうなるかわかりませんが、このおいしい味を知ってしまった年中もきっと頑張ることでしょう。これが実績となり、伝統になっていくのでしょう。それにしても、優勝のご褒美は子どもたちにとって勲章であり、誇りでもあります。それは、同時に保育士と私達職員の誇りでもあり自慢でもあります。こんなに楽しい思いをさせてくれたみんなに大きな拍手を送ります。ありがとう、みんな。明日はいっぱい楽しもうね・・・。