園長です。
3月14日土曜日。無事に37回目、新園舎になって2回目の卒園式が終わりました。今年は、地元の中学校の卒業式と重なり、小学校の校長先生方は来られませんでしたが、思いで深い内容の卒園式だったと思います。私は、この1年、「こども子育て支援新制度」にかかりっきりで、式自体は職員に丸投げしてしまいました。練習も「総練習」一度だけの参加でした。昨年度と変わったところをチェックし、本番に挑みました。ほとんど「保護者」の立場と同じくらいの感動を得ることが出来ました。最初の6年間の子どもたちのスライドショーで目頭が熱くなり、保育証書授与では、最初からドラマが待っており、涙をこらえるのがやっとでした。障がいを持った子どもが6年間保育園で過ごし、卒園を迎えました。障がいの程度が重かったので未だに歩くことができませんが、母親と一緒に登壇し、卒園証書を受け取りました。渡す私も必死でしたが、受け取ったお母さんは子どもを抱えながら大つぶの涙を流していました。お母さんにも「卒園証書」を渡したい気持ちでいっぱいでした。来賓からの父母の会代表のあいさつも、心がこもっていて感動しました。本当は別の保護者が挨拶する予定でしたが、卒園式の直前に、父親が亡くなり、急遽ピンチヒッターで登場したのですが、スライドショーで感激してしまい、出初めから涙声での挨拶になり、ハンカチがあちこちで活躍する場面が見られました。父親が亡くなった保護者は、保育園の卒園児でした。亡くなった父親は父親は私の後輩で地域の行事には欠かせない大事な人でした。えんぶり、三社大祭と地域の元締めでもありました。趣味も広く園長室の壁には彼が作った「ほうりょう神楽」の切り絵が飾られています。まだ若いのにとても残念な気持ちです。式に戻ると、子どもたちの思い出のアルバムでは、こども達が泣きだし、保護者の涙を誘っていました。今年の担任は子どもたちと真剣に取り組み、一人ひとりの良いところをしっかり伸ばしてくれました。子どもの信頼と保護者からの信頼は当園で一番だと思います。ただ、この職員が涙もろい。「子どもは担任に似る」と良く言われますが、まさにそのような結果になったと思います。終わった後、教頭先生達から「子どもってあんなに泣くんですね。」と言われ、涙涙の卒園式に感動したようでした。今年の卒園児たちは、本当によく頑張りました。サッカー大会はもちろん、園の中でも外でも大活躍の子どもたちでした。陰で支えてくれた保護者の皆様にも本当に感謝です。昨年の春先の保護者と昨日の卒園式の保護者はまるで別人のようでした。「子は鎹」(こはかすがい)と言いますが、こどもを通して保護者同士の結びつきも強固になったようです。このままで小学校でも良い関係を築いていってほしいと思います。卒園おめでとうございます・・・・。と言っても、31日までほぼ全員が登園してくるので、実際のお別れはまだ先です。でも本当に成長を感じさせてくれた子どもたちでした。これからの活躍に期待したいと思います。