園長です。
6月は「食育月間」だそうです。わが園は毎月、毎日が「食育」です。今日の給食も「沖縄県の食べ物」としてゴーヤチャンプルーが出ました。もちろん食べやすいように子供に合わせて、しかも東北風に加工して調理します。わが園の調理担当は創意工夫の名人でゴーヤがどこに入っているのかわからないくらい工夫して食べさせてくれます。
最近、子供たちが園長室に来る機会が増えました。畑で収穫した「はつか大根」にマヨネーズを添えて真剣な趣で「私たちが作ったはつか大根です。どうぞ食べてください。」といって持ってきます。今月は3皿もいただきました。わが園には狭いながらも自家農園があり、はつか大根、そらまめ、さやえんどう、ジャガイモ、アスパラ、いちご、枝豆を植えています。その中でも早く収穫できるのが「はつか大根です」。ちなみにアスパラはとっくに草木になり枝葉を茂らせています。畑の入り口に「ジューンベリー」という実がなる木を植えていますが、収穫の前に大量の鳥が襲来しほとんど食べ尽くされてしまいました。今は、少しだけついている実を狙ってスズメよりも大きな鳥が頻繁に出入りしています。そのうち投網でも投げて捕まえようかと思っています。玄関の斜面に植えてあるブルーベリーもだいぶ色着いてきました。2年前の大雪でだいぶ小さくなりましたが、けなげに紫の実を付けています。こちらにも「むくどり」風の鳥が頻繁に様子を見に来ています。鳥たちもおいしい木の実を知っているのでしょう。これから子供たちと鳥との知恵比べが始まります。どっちに軍配が上がるか楽しみでもあります。
先日、キノコの原木も移動しました。友人のアドバイスに従って日影の風通しの良いところに移しました。菌を移殖してから2年が経ちますが、しいたけとなめこは一粒も発芽しません。水分不足と太陽熱が強すぎたようです。草を刈っては原木を覆い隠していたのですが、あまり効果はなかったようです。友人曰く「キノコの菌は大丈夫。お前の頭が少し足りない。」とのこと。わかっているのですが、日々の忙しさにかまていました。これからは少し丁寧にかかわりたいと思います。我が家では最近「シイタケのバター炒め」がちょくちょく食卓に上ります。つくばからきている孫は「おいしいおいしい」とバクバク食べています。孫が食べるくらいだから保育園の子供たちも食べるはず・・・。今年の秋か、来年の春には30数本の原木ににょきにょきと生えるシイタケが目に浮かぶます。取れ過ぎたら朝市にでも行って売ってこようかなと思っています。
食べ物や食事に関心を持つ子は逞しく育ちます。食べることはとても大事です。これからも子供たちが興味・関心を持てるような食育に取り組んでいきたいと思います。来月は年長組の「園外保育」があります。毎年、掴み取りした「いわな、ニジマス」を炭火で焼いて食べますが、各家庭の食事風景が手に取るようにわかります。家庭では串に刺した焼き魚を食べることはほとんどないと思います。わが園の職員たちも「魚のさばき方」を知りません。若い保育士は「踊り串」「姿塩」も知りません。包丁を使うこともないらしく、腹を裂いて内臓を取り出すこともできません。まして「血合い」のとり方も知りません。これでいいのでしょうか日本の女性たちよ・・・。せめて魚の「三枚おろし」くらいはできてほしいぞ。・・・そうだ、今年は大きい魚がいたら「造り」を作ってみよう。イワナのお刺身はおいしいぞ。「セゴシ」という調理方法も知らないだろうなあ。ああ楽しみだ。食育って楽しいなあ、料理はおいしいなあ。