園長です。
私の園で取り組んでいる「見守る保育」。この保育を進めていこうと決心させてくれた長崎の園長先生ご夫妻がわが園を訪れた。北海道函館市でおこなわれた研修会に参加し、ついでに旧交(情報交換)しましょうということでした。先生とは3年ぶりで、わが園が新築した時の秋以来です。前回は私の方に不幸ごとが重なり、ろくなおもてなしが出来ず大変迷惑をかけました。
今回の滞在は1日弱。午後について翌日朝新幹線で長崎に帰るという。奥さんが飛行機嫌いということで函館から新幹線で福岡まで、福岡から長崎までは特別急行だそうです。所用時間役11時間。途中、八戸、東京、福岡で乗り換え・・・。考えただけでも腰のあたりが痛くなりそうです。
当園には2時間くらい滞在し、保育の環境構成を見ていきました。ちょうどおやつの時間が終わり、いつもだと外へ直行の子どもたちですが、この日は風が強く、おまけに時々雨も混じり、園内での遅番になりました。子どもたちは「自分で考え、自分で選んだ遊び」を楽しそうに取り組んでいました。その様子を見て、「やはり保育園はこうでなくちゃね。」・・・先生に言われたことしかしない、できない子供たちをたくさん見てきたという。大人の言うことをよく聞き、静かな子が良い子とされてきたこれまでの保育に大いに異議があるという。長崎で二園を経営しているだけあって、保育理念はしっかりしている。園内を細かく見て回り、子どもたちの様子をつぶさに観察していきました。さすがだなあと思ったのは、普通、保育園見学というと「建物」の方に目が行き、設備や最新の建築技術に感心するのですが、この先生たちは、「子どもの姿、行動」と「その環境構成」をしっかり見ていました。同じ保育を目指しているので話がよく合います。遠く離れた長崎と八戸ですが、志は同じ方向性だったことを嬉しく思いました。夜の食事会は約4時間にも及び、お互いの近況報告、保育の考え方などの意見交換をしました。長崎は観光地でもありますが、日本の歴史上欠かせない場所でもあります。外国貿易や隠れキリシタン、日本の近代化を語るときになくてはならない歴史の街でもあります。今回も話をしているときに「九州男児」?というより「人間的な男」を感じました。長崎市の保育園90か所を束ねる会長の迫力というものを感じました。最初の出合いから10年以上が経ちましたが、相変わらずすべての面で前向きな先生たちです。私より9つ年上ですが、精神年齢ははるかに若い感じがします。今回話を聞いていて、自分たちの信念がとても重要だと感じました。志がないと物事は進まない。こうしよう、ああしようという思いがないと物事は動かないということを教わりました。最近仕事が忙しいふりをして、子どもたちとの関わりが減っていたことを反省させられました。長崎と八戸では保育事情もずいぶん違うようですが、子どもに対する気持ちだけはお互い失わないでいようと語りました。11時間かけて日本縦断をして帰るわけですが、道中くれぐれも体調管理をしっかりしてお帰りください。また保育の話で飲みたいものです。ありがとうございました。
追伸:帰路に着いた当日、鳥取県で震度6強の地震が発生しました。新幹線は瀬戸内側を走っているので大きな被害はなかったようですが、2,3分遅れで福岡駅に着いたようです。飛行機に乗ると地震は関係なく目的地へ着きますが、陸上ではそうもいかず、選択した交通機関で状況はかなり違いがあるようです。とにかく無事に長崎についてよかったです。私は飛行機で長崎に行きたいと思います。