園長です。 我が園では、45年前の開設当初から行っている伝統行事があります。それは毎週水曜日の「おにぎりの日」です。この日は、各家庭から手作りおにぎりをもってきてもらう日になっています。3歳未満児は保育園から主食、副食が提供されますが、3歳以上児は開設当初、ご飯だけの弁当を持ってきていました。10年くらいたってから保護者の要望を取り入れ「完全給食」にしましたが、「せめて弁当だけは作ってあげたい」との親の要望があり、数年ずれ込んでしまいましたが、「おにぎりの日」だけは残すことになりました。脈々と45年間続けてきましたが、時代時代で趣向が変わり、おにぎりの様子もだいぶ様変わりしました。醤油で香ばしく焼いた「焼きおにぎり」、ニンニク味噌をたっぷりつけた「味噌おにぎり」、黒く輝いている「焼きのり」を使ったおにぎり。中身は梅干し、鮭、おかかなど子どもたちにせがまれて入れたと思われる具材がたくさん。最近は中身よりも「外見」。見た目が映えたものが多くなっています。
植えの写真はオーソドックスな海苔の貼り付けですが、これも手の込んだものには感心します。
こういう芸術的なものまであります。中には、「伝言」が入っている者やお手紙が添えてあるものもあります。
子どもの名前やお友達の名前入りもあります。
子どもの関心があるものを題材にしたおにぎりも・・・・。
思わず「お母さんえらい」と感心してしまうおにぎりもあります。
お母さん方の愛情がひしひしと伝わってきます。おにぎりの日は、献立がどんな豪華なものでも、おにぎりが一番早くなくなります。中には、食べるのが惜しくて、じっとおにぎりを見つめている子もいますが、いつの間にかおなかの中に納まっています。本当に長い間、おいしいおにぎりを作っていただき心から感謝します。ありがとうございました。