園長です。
いよいよ12月、先生方が走る忙しい季節になりました。当園でも7日が「クリスマス発表会」の予定で、園全体がなんとなくせわしない感じで充満しています。当園の発表会は、こども達の成長を保護者に確認してもらうことに主眼を置いているので、見せる保育にはなっていません。どちらかというと、こども達が楽しい時間を自分たちで楽しんでいるという感じです。それでも異年齢児保育の特徴が良く出ていて、大人も同時に楽しんでいます。
さて、そんな忙しい時期なのですが、この時期には欠かせない初冬の風物詩があります。それは、干し柿作りです。1昨年まで保育園でも干し柿を大量に作り、試食会などで楽しんでいましたが、昨年は園舎の改築もあり、涙を飲んで柿の木を切りました。前理事長が丹精をこめて育てた柿の木だったので、切られる瞬間は複雑な感情が沸き起こりました。何処かへ移住させようかとも考えましたが、移植先が見つからなったのであきらめました。切らずにいたら、今の時期には大きな黄色の実をたわわに実らせ、こども達が木に登り、干し柿のために柿もぎをするのを待っていたと思います。残念です。最近の子どもたちは、大人の言うことを良く聞き、木登りなど危険な遊びをしなくなりました。この柿の木はそんな子どもたちの良き遊び相手でもありました。切ってしまってから事の重大性を感じています。
でも、新園舎にも柿の木を植えました。私はてっきり今までと同じ「妙丹柿」だと思っていましたが、少し成った実は、妙丹柿より平べったく、全く種類の違う柿でした。八戸は「甘がき」を植えても「渋柿」にしかならないので、甘柿はありませんが、場所が違えば「甘柿」になっていた種類かもしれません。今年は移植年だったので4個しか実がつきませんでしたが、来年はたわわに実った実をどう料理するか、今から楽しみです。
さて、話は変わり、私の所有する畑(猫の額ほどのちっぽけな畑ですが)にも妙丹柿の木が1本あります。毎年、カラスが群がるほど、たくさんの実がなります。しかし、木が高くなりすぎて、柔らかい柿の木の先まで登れないのです。1年に1回のために値段の高い梯子を買うのも馬鹿らしいし・・・ということでいつもは見ないふり、知らんぷりを決め込み、「誰の畑?もう少し手入れしたら・・・」という顔をしていましたが、今年は思い切って、枝を切りながら柿もぎをしました。うまくいったら来年から子ども達にも参戦してもらおうかなと思っています。うまく行きました。少しですが・・・。30分ほどかけて約100個の柿をもぎ、急いで近くの酒屋へ走り、「渋抜き専用」の焼酎47度を買い、柿のへたに浸して、渋抜きをしました。約1週間寝かせて味見をしたところ、実にいい感じで騙されました。というのも、最初は甘さだけを感じたので「抜けた」と思い、ガブリとかじったところ、あの実に不快な渋のいや~な舌触り。口の中に大量の砂を入れたような、口あんぐり・・の状態になりました。これはまずい・・・と思い、残っていた焼酎を全部ふりかけ、もう3日ほど投げておいたのですが、大量に焼酎を入れたので渋は抜けましたが焼酎の匂いが抜けず、皮をむくだけでほろ酔い気分になってしまいます。ということで、今年は見事に失敗の巻になりました。
これから、寒さが続くと青森県南地方の干し柿作りのニュースが流れますが、来年こそはおいしい干し柿を作るよう勉強したいと思います。 柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺 奈良県の柿は、渋抜きしなくてもおいしい柿になるのでしょうね。うらやましい限りです。
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