園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

日景(ひかげ)温泉

2012-07-16 19:25:54 | 日記

園長です。

 九州北部、西日本ではでは記録的な雨量で洪水の被害が出ています。テレビに映る洪水の様子は、私達が1年前に経験した「東日本大震災の津波」とあまり変わらないように見えました。日本の気候は確実に変化しているように思います。

 さて、八戸も天気はあまりはっきりしません。心待ちにしていた連休は雨が降り、応援しようと思っていた高校野球も2日連続で順延になってしまいました。1日目は何とか内の中でごろごろ過ごしましたが、さすがに2日目ともなると、寝過ぎて体が痛くなってきます。最初は雨の中の魚釣りを考えましたが、危険が危ないので止めました。妻を見ると「何処かへ連れてって・・・」という目をしていたので、久しぶりに温泉へ行くことにしました。近場はだいたい行ったので、今回は高速道路で出掛けることにしました。行き先は「碇ヶ関」。雨の高速道路は運転が大変でしたが、信号がない分、安心して走ることができます。碇ヶ関インターを降り、国道を左に曲がり、一路秋田県へ。青森県から遠ざかること約8キロ。見逃しそうな「日景温泉」という看板を右折して山の中を約1キロ走ります。国道からのわき道なので舗装されているところは少ないのですが、周りの秋田杉は見事でした。終点には小さな川があり、橋を渡ると一件のひなびた温泉が建っています。ここは知る人ぞ知る「日本秘湯を守る会」の会員で全国的にも「アトピーが治る」ことで有名な温泉です。

 私はひなびた温泉が好きなのでついつい歴史と風情がある、昭和の匂いがする建物に憧れます。ここも私の好みにぴったり合う「老舗の温泉」でした。最近温泉に行き感じることは、新しい近代的な温泉宿は、次々につぶれていきますが、「日本秘湯の会」会員などの一件古くてつぶれそうなうらぶれてひなびた建物の温泉宿がしっかり残っていることが多いということです。青森県の「酸か湯温泉」「蔦温泉」「谷地温泉」などもしぶとい人気があります。岩手県や秋田県にもひなびた良い温泉がたくさんあります。

 この日景温泉は硫黄泉なのに食塩が含まれており、口に含むとしょっぱい味がします。色は乳白色で少し「トロリ」とした感じがします。ここは慢性皮膚病、特に「アトピー性皮膚炎」に効くと言われ全国からお客がやってくるようです。私達が入ったのは午後1時過ぎでしたが、「大雨警報」が発令されていたこともあり、入浴客は7.8人でしたが、いつもそのくらいの人数がいたようです。源泉掛けながし、湯船は2つ。そのうちのひとつは「寝湯」。ゆっくり時間を過ごすためにあるような温泉の作りになっています。宿は木造3階建てで今にも崩れそうです。玄関から長い廊下を通り大浴場まで行くのですが、昔懐かしい「卓球台」などもあり、昔はよく流行った「湯治場」なのだとわかります。お湯は本当にいいお湯で体が温まります。妻も大絶賛のお湯でした。

 この辺りには、いろんな温泉があり、私たちを楽しませてくれます。何年か前には「塔の沢温泉」にも行きました。ここの泉質は「大根に成分がじわじわ浸み込んでいくようだ」と言われるくらい薬効があります。でもとても臭いです。妻は「まやごいの匂いがする」と言って2度とは行こうと言いません。そのくらい匂いもお湯も独特の温泉です。また、「古遠部温泉」(ふるとおべ)は地質調査をしているときに偶然湧いた温泉で、薬効が素晴らしく、「療養の温泉」としても有名です。ここの温泉の湧出量は半端ではなく、全部掛けながしで流しているのですが、無色透明の大量のお湯が「ドードー」と流れる様は壮観です。

 温泉はいいなあ。今度はどこに行こうかな。今週はお泊り保育もあるし、思い切って新郷の「鷲の湯」にでも足を伸ばそうかな。あそこの「ダッタンそば」もおいしいぞ。その前に監査の書類も作らなきゃ・・・。楽あれば苦あり・・・いや苦あれば楽あり・・で行きたいと思います。

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夏が来ると思い出す

2012-07-14 09:36:04 | 日記

園長です。

 今、高校野球の地区予選が行われています。昨日は、去年の夏、今年の春の選抜で準優勝した八戸の雄「光星学院」が初戦でかつての強豪「三沢高校」に大苦戦、延長の末、やっとのことで勝ちました。高校野球は「筋書きのないドラマ」と表現されます。どんなに強いチームでも必ず勝つ・・ということはありません。勝利の女神は気まぐれです。勝つチームもあれば負けるチームもあります。しかし最終的に勝ち残るのは1チームだけで、そのほかはすべて負けることになります。トーナメント勝負には「明日」はありません。この戦い、今日の戦いが全てです。だからこそ高校野球は根強いファンが多いのでしょう。私は負けたチームの涙の姿に感動します。3年間のすべての思いがそこにあるからです。いくら頑張っても勝てるとは限りません。9人の熱い思いと体力・技術の充実そして最後に勝利の女神が微笑んだチームが勝つのです。

 夏が来ると思い出す。私にも甲子園を目指して頑張っていた高校時代がありました。2年生の秋の大会が終わると残った部員はたったの6人。どう転んでもチームができません。2年生4人、1年生2人。秋の大会は他の部から助っ人を頼んで出場したくらいでした。長い冬を6人で過ごし、1年生が入学するのを待ってやっと試合が出来る1チームが出来ました。あのときの感動は忘れません。「これで野球ができる」と3年生4人は涙したのでした。それでも弱小チームのラベルははがれず、練習試合はほとんど負け・・・それでも目指すは「甲子園」なのでした。身の程知らずとはよく言ったものですが、当時は野球留学の子もいなく、市内の高校生のレベルはみんな同じようなものでした。違うのは学校の姿勢ぐらいかな。私の高校は当時創立10年を迎え、地元の進学校に追いつけ追い越せ(大学進学の数)の大合唱で、成績が下がると部活をやめさせる高校でした。私の成績は下がるところがないくらい下だったので、一度も「野球をやめろ」とは言われませんでした。今考えると・・少し屈辱的な思いがしますが・・・。

 最後の試合は、優勝候補一番手に挙げられた青森市の高校に11-3で負けました。私は4打席3三振、1キャッチャーフライと散々な成績で3年間を締めてしまいました。試合が終わった後、初めて応援に来てくれた父親から「ジュースでも飲むか」とやさしい言葉をかけられた瞬間、涙がとどめなく流れ出したことを覚えています。監督から3年生4人に「お前たちは北高の野球部を救った有志だ。胸を張れ。」と言われてまた涙が流れました。あの時の時間はゆっくりゆっくり流れたように思います。私は今年56歳になりました。38年経ってもあの時の、あの場所、あの空気、あの汗のにおい、じりじりと照りつける太陽のひかり、球場を揺るがすような応援・・・そしてあの涙している自分の姿をはっきり思い出すことができます。・・・一生懸命努力しても報われない方が多いのですが、みんなで一つの思いを胸に頑張ったことは今の自分に誇れるような気がします。あの時のメンバーは今でもたまに会って飲み会をしています。当時とはだいぶ変わってしまった容姿に、お互い指をさして笑い合っていますが、あの時の熱い思いがあるから交わせる言葉なのかもしれません。

 最近「いじめ」問題で高校2年生の自殺のことが大きく取り上げられていますが、私には仲間を自殺に追いやるような気持ちが理解できません。暮らしが豊かになり、他人のことより自分のこと、成績だけが人間の価値になってしまった現代の子供たちはこの先どんな大人になっていくのでしょうか・・。私たちが過ごした時代はもっと単純な時代だったと思います。勝ち組、負け組という言葉もなかった、頑張れば何とかなる・・・という時代はもはややってこないのでしょうか。

 今日は私の母校が来年廃校となる青森市の高校と対戦します。わが母校は今年50周年を迎えたそうです。できれば勝たせてあげたいのですが、相手も、本当の「最後の夏」です。複雑な気持ちでいっぱいですが、選手たちにはこの瞬間を大切にしてもらいたいと思います。勝っても負けても今日のことが30年、40年後に笑って話せることであってほしいと思います。頑張れ、全国の高校球児。目指せ甲子園。君たちの流した涙は美しい。作り上げろ「自分が主人公のドラマ」を。

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生うに丼

2012-07-08 21:41:26 | 日記

園長です。

 今日は久しぶりで岩手県まで妻と一緒にドライブに出掛けました。目的は「生うに丼」。岩手県洋野(ひろの)町では7月6~8日まで「生うに丼」が一杯1,500円で食べられるという新聞広告を見て、出掛けることにしたのです。生うには、高価なことで有名ですが、どんぶりにした生うには、他にたとえようがないくらい濃厚で美味な味がします。

 洋野町種市の「はまなす亭」は東日本大震災の津波で場所を移動して開店していました。ここは「生うに丼」もさることながら、「ほやずくし」「ほやラーメン」「海鮮どんぶり」など三陸名産のほや、アワビ、うにをぜいたくに使った食事が呼び物になっています。妻は「生うに丼」(1,500円)、私は「ほやずくし」(2,000円)をたのみました。たっぷり生うにが載った丼は、さすがに三陸名産の期待を裏切らず、濃厚な味で妻は大満足のようでした。私は「ほやずくし」の前に「ほやラーメン」で露払い。ほやは生が一番と思っていましたが、熱を加えることで、味も濃くなり、舌触りも歯ごたえがあり、まるで肉を食べているようでした。「ほやずくし」は、「ほやの炊き込みご飯」「ほやの刺身」「ほや焼き」「ほやフライ」「ほやキムチ」「ほやのお吸い物」と八戸に住む私も知らない食べ方の料理を堪能しました。妻と生うに丼とほや飯を交換して食べながら、「おいしい」を連発してしまいました。今度東京からお客様が来た時には是非ここへ連れてきたいと思いました。私は「生うに丼」は別格としても、ほやのフライや焼きほやなど熱を加えたほや料理のおいしさにびっくりしました。

 帰りは八木(やぎ)まで足を伸ばし、生のほやとヒラメの刺身を買い帰路につきました。ここのほやはまさに「海のパイナップル」のようにぷりぷりしていて食べ応え十分でした。これから三陸の海の幸が旬を迎えますが、今日の種市漁港を見る限り、災害復興はまだまだのようです。三陸の海の恵みを食べることで災害復興に貢献したいと思います。皆さんもぜひこれからの生うに、ほや、アワビ、若芽を食べて協力してください。お願いします。

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号泣

2012-07-08 21:04:52 | 日記

園長です。

 7月7日。全国的に「七夕」の日でした。24節季では「小暑」と言って、梅雨も明け本格的な夏がやってくる季節ですが、こちら八戸では「梅雨」の真っ最中。朝は濃い霧が立ちこめ、期待していた「快晴」には程遠い天気でした。7時30分の出勤時刻には、霧が益々濃くなり責任者として重大な場面を迎えました。子どもたちは8時30分登園、9時開会式でしたが9時前には霧から霧雨、そして小粒の雨が・・・。でも開会式が終わり競技が始まるころには霧雨もやみ、気温も少し上がってきて、運動会日和になりました。総練習では紅組が勝ちましたが、本番は保護者の活躍もあり「白組」が大逆転。手に汗握る熱戦は白組の勝ちの終わりました。最後の選抜リレーで紅組の負けが確定すると、紅組の応援団長が責任感から号泣し、閉会式の間中、大泣きをしていました。勝った白組は大喜び、負けた紅組は団長以下何人かが悔し涙を流していました。最近は悔しい思いをしても泣くことは少なくなったようですが、何事も順調に過ぎ、悔しさを感じないで過ごすよりは子どもたちの成長には必要なことではないでしょうか。勝って喜び、負けて悔しがる。子どもたちにとって、日常ではなかなか味わえない集団での思いは貴重な体験になったようです。

 この日は「小暑」ということもあり、夏の運動会を覚悟していましたが、小暑どころか、少々肌寒い気候に子どもたちの健康状態維持にはとても苦労しました。園長の日頃の行いが良かっことが良い結果につながった・・・と自分では思っています。とにかく外の行事は天気が80%左右します。この後、年長の園外保育、7月28日には夕涼み会と楽しみな行事が続きます。真夏の眩しい太陽が待ち望まれます。

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天気予報

2012-07-06 16:25:48 | 日記

園長です。

 最近天気予報が当たらない。いい悪いは別として、明日は予報が外れて欲しい。なにしろ明日は年に1度の「運動会」なのです。この時期に行うことは無謀にも等しいのですが、今年だけは仕方がない。夏の暑さばかり気にしていたのだが、天気予報は「雨50%」だという。近頃の予報は結構当たっているのでとても心配だ。天気予報を題材にした小話は多いが、私が今も「にやり」とする小話がある。

 天気予報が外れてプロ野球が中止になった。予報を信じて大量に弁当を作った仕出し屋さん。処分に困り、その日の夕方天気予報を出した気象庁に残った弁当を無料であげることにした。食中毒を心配している職員を前に一言「あなたがたはあたらないよ。」

 九州では大雨の被害が甚大なようです。八戸は今のところ大雨の被害はありませんが、昨日の夜は雷雨となり、少し心配しました。降るなら夜にしてくれ・・と天気の神様にお願いしたいものだ。誰でもいいから、あ~した 天気にしておくれ!

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