園長です。
なんと、気が付けばもう12月。羊を引っ張っていたような気がしましたが、いつの間にか羊の後を必死に追いすがっている自分に気が付きました。1年が過ぎるのは早いものですね。まさに「光陰矢のごとし」。それにしても今年の「子ども子育て支援新制度」の発足で、書類がやたら多くなり、頭の中が大混乱です。「諸行無常」なのはよくわかりますが、昨年の書類がほとんど使えないというのはとても悲しくなります。今までの経験が全て無に帰すような感じがします。そして、新しい書類が多くなったことには閉口します。幼保一元化(幼保一体化)になると思っていたら、幼保三元化になってしまい、内閣府・厚労省・文科省がそれぞれ縄張りを主張し合っています。特に「文科省」関係の提出書類は専門的な事項が多い上、説明文も少なく薄学な私には苦痛の種になっています。学校の先生方の「調査・研究・アンケート書類が大変だ」という悲鳴に近い言葉の意味がはっきり分かりました。「子どもの調査」というよりは、「行政の資料作り」のための調査研究なのかと思います。(「自己満足のための」をどこに入れたらいいのか悩んでいます。) とは言っても自分で選んだ道です。早くこの複雑怪奇な書類作りから解放され、真の意味で「子育て支援」にまい進したいものだと思っています。
私は心配性のため、「転ばぬ先の杖」としてなんでも先走って物事を進めることが多いのですが、今回ばかりは「人の後ろ」をついていきたい気持ちになっています。心配を解消するための「策」が、自分を苦しめる「策」になっているようです。何故かって・・・。昨年までの経験が通用しないからです。頭を「無」にして、新しい気持ち、初めての考え方が必要になったからです。今が辛抱のしどころだとは思いますが、果たしてなれるところまで脳みそが耐えられるか、とても心配です。
今年は4月からの入園申請が早くなりました。八戸市では「園見学」を奨励しているようで、多い時は1日に数名の訪問があります。主に副園長や主幹保育教諭が対応しますが、たまに私が対応すると見学ではなく「講義」になるようで職員からは評判が良くないようです。最近はなるべく前面に出ないよう神経を使っている園長なのです。それでも来年度の予算を立てなければいけないので入園状況が気になっています。1号認定児が4月は6人しかいなかったのですが、ここにきて定員が埋まりました。とても偏ったクラス編成ですが「早い者勝ち」の決定の仕方の結果が出てしまいました。来年4月の1号認定児の入園は退園児が出ない限りありません。その次の年は結構空きがあります。なかなか思惑通りにはいかないようです。まさに「策士策に溺れる」状態に陥っているような気がします。でも頑張っていると「策、的中」なんてことになるかもしれないので、策は弄したいと思います。時の流れるまま・・・もいいのですが、前向きに考え、予想を立てて進んでいこうと思います。自分で考え、自分で選び、自分から行動する・・・のが長坂の真髄です。私がやらなくて誰がやるんですか。いつやるんですか、今でしょう。・・・なんてね。今月5日は「発表会」があります。子供たちもドキドキですが私もドキドキです。「講義」にならないよう気をつけたいと思います。