兼ねてから、ご自宅にて療養されていた松村長二郎さんが去る7月16日に亡くなられました。
まるで、平野郷夏祭りを見届けるかのような、「町づくりを考える会」の第3金曜日に合わせるかのような最期だと感じました。
慎んで、ご冥福をお祈り申しあげます。
ご自身の呉服悉皆の店「まつや」を「平野映像資料館」として、開館。
50年以上にわたり、撮り続けてこられた平野の町の風景や行事などの記録映像や写真資料を公開したり、平野郷HOPEゾーン協議会会長、「平野の町づくりを考える会」の重鎮、平野の歴史研究家として、平野の町づくりに多大なる貢献をしてこられました。
また、ご偉業、ご功績だけでなく、優しく、親しみやすく、飾らないお人柄に魅せられ、多くの方に慕われていらっしゃいました。
あの独特の柔らかい平野弁も素敵でした。
ご訃報に接してからも、心の整理がつかずにいましたが、一昨日、ご自宅にお参りに行かせていただいて、やっと、文章にすることができました。
私にとっては平野の師匠のお一人と勝手に思っておりました。
TOP写真は3月7日の新平野西小学校の土曜日授業にて、卒業する6年生相手の「平野歴史講演」。
この頃から、体調が芳しくないなか、私の無理なお願いを快く、引き受けてくださいました。
昨年4月の「平野郷を着物で歩こう!」ではオープニングにお話をいただきました。
これも、私のお願いを引き受けていただいております。
2月14日、奈良県の「今井町町並み保存会」さんとの交流会で、お話をしていただきました。
4月5日、「杭全神社・御田植神事」の練習日に、「御田植神事保存会」の総監督として、最後のレクチャーとなりました。
4月26日、「平野映像資料館」最後の開館日に、訪問。
これからは、松村さんの残された貴重な資料を守り、後世に伝えることが私たちの責務であるのかもしれません。
今はただ、感謝の言葉しかありません。
先生、ありがとうございました。どうぞ、安らかに。