「黎明645」③ ~乙巳の変・時空の果て
皇極天皇4年(645年)三韓(新羅、高句麗、百済)から進貢(三国の調)の使者が来日した。
三国の調の儀式は朝廷で行われ、大臣の入鹿も必ず出席する。
中大兄皇子と鎌足はこのチャンスに入鹿暗殺を決行しようとした。
「乙巳の変」である。
不穏な空気を感じる皇極天皇と百済のイカイ。
イカイは宴に紛れた密偵を見逃さなかった。
その正体がスジアだと知って悲しむイカイ。
二人には愛が芽生えていたのだった。
三国の調の儀式が行われ、皇極天皇が大極殿に出御し、入鹿も入朝した。
中大兄皇子らと策謀に加わっていた石川麻呂が上表文を読みあげる。
恐怖のあまり全身汗にまみれ、声が乱れ、手が震えた。
動画
幽霊となった入鹿とスジアは、果たせなかった野望を胸に霊剣を携えて果てなき時空の旅へと出る。
歴史編纂は常に勝者の側にある。
これまで、極悪非道のヒールとされてきた入鹿にスポットを当てた「劇団時空」の公演であった。
「劇団時空」は明日香の魅力を伝えたいと地域作りの一環として村民によって立ち上げたアマチュア劇団。
台本、衣装、大道具、小道具まで団員で作り上げる。
毎年、飛鳥時代の人物にスポットを当てた創作劇を上演している。
20周年、おめでとうございます。
こんな町づくりもあるのだ。