「黎明645 」② ~暗闘・渦巻く人間模様
倭国の実質的な王にならんとする蘇我入鹿、蘇我氏を退け、体制を刷新したい中大兄皇子、倭国を自国に附けたい新羅の神官スジア、百済の密偵イカイ。
それぞれの思惑にそれぞれの恋愛が絡み、複雑怪奇な人間模様が渦巻く。
絶大なる権勢を誇る甘樫丘の蘇我氏邸では、親子(蘇我蝦夷、入鹿)の酒宴が催されていた。
聖徳太子の息子、山背大兄王を自害に追い込んだ蘇我入鹿の天下は目前である。
深謀遠慮の入鹿は皇極天皇まで取り込もうとしていた。
ここに絶世の美女、額田王が登場する。
額田王を見初める中大兄皇子。
語らい山(談山神社)で密議を持った中大兄皇子と中臣鎌足は入鹿暗殺を謀る。
鎌足は皇極天皇をも取り込む。
異変を察知した新羅のスジアは入鹿に霊剣を授ける。
ここで、俄かにスターウオーズのテーマが流れた。
運命の日を迎える前夜、入鹿の夢枕に亡き母が立つ。
母は新羅の人だった。