ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

ならまち糞虫館と「にゃらまち」散策

2019-07-23 | 奈良の旅

ならまち糞虫館と「にゃらまち」散策

  奈良公園には、野生の鹿が1360頭(2018年度 鹿勢調査🦌)生息している

 彼等の糞は1日1トン余りになるという。

 それらの出来立て、ほやほやが、ばらばらと転がっている風景を目にした方も多いだろう。

 ところが、不思議なことに少し時間が経つと、それらが、いつの間にやら、なくなっているのだ。

 実はこの糞を掃除しているのは、「糞虫(ふんちゅう)」と呼ばれる昆虫たちだった。

 “糞虫”というと、いかにも、汚らしい名だが、ファーブル昆虫記でお馴染みの俗にいう「フンコロガシ」のこと。

 奈良を代表する糞虫「ルリセンチコガネ(種名:オオセンチコガネ)」の瑠璃色の輝きは、まるで宝石の様な美しさである。

 糞を食べて、食べかすを自然界に還す働きをしており、自然界においても、貴重な生き物といえよう。

 ちなみに日本の糞虫は糞をころがさないそうだ。

   この糞虫に魅せられ、趣味で研究を続けてきた奈良市の中村圭一さんが、2018年夏、ならまちに私設博物館「ならまち糞虫館」をオープンさせた。

 同館はならまち音声館の近くにあるが、細い路地裏にあり、看板もなく、訪問するには、少々、探すかもしれない。

 グーグルマップをもってしても、迷ったくらいだから。

 土・日曜の13時からのみ開館で、観光客や昆虫ファンが詰めかけ、ならまちの新しい名所になりつつある。

 館内は博物館というより、ギャラリーという感じで、スタイリッシュでお洒落な雰囲気。

 中村館長は来館者に糞虫のことを話すことが、楽しくてたまらないというふうにみえた。

海外には、角のある糞虫もいる。

 

 ならまち糞虫館ホームページ

糞虫館を出たあと、久しぶりに、ならまちを散策する。

ならまちは「にゃらまち」というくらい、猫と猫ファンが多いまち。

 

 

 

歩いていると、叢に何かクッションのようなものが・・・・。

 

覗き込むと・・・「安眠妨害しないでくれるかにゃあ!」と睨まれた。

 

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