プロレスラー墓名碑2020 ~鳥人ダニー・ホッジ
昨年12月のワンダースターで、「プロレスマニアのために年1回だけ、プロレス記事を書きます。それも、年末に、その年、没した”個人的にインプレッシブなレスラー”について書きます。」と宣言していたのだが、本年は該当者がおらず、この企画はパスかなと思っていた。
ところが、年末も年末、あのダニー・ホッジがクリスマスイブに亡くなったとのニュースが飛び込んできた。
ジュニア・ヘビー級でありながら、マニアの間では、”世界最強”との呼び声が高い名レスラーだった。
個人的には私の子どものころのヒーローだった馬場・猪木のBI砲をウイルバー・スナイダーとの名コンビで打ち破った男という印象が強い。
”世界最強”といわれるのは、あの鉄人ルー・テーズを破って、TWWA世界ヘビー級王者になったことも一因だろう。
1968年、日本の国際プロレスでの出来事である。
アマチュア時代の実績も凄い。
レスリングで全米チャンプになったあと、オリンピックで銀メダル。
ボクシングでも全米チャンプにもなっている。
鮮やかなローリング・バック・クラッチを得意とするテクニシャンというイメージが強いレスラーだったが、実はパンチ力もあり、おまけに切れやすい性格でガチンコにも強いというのが評判だった。
NWA世界ジュニア・ヘビー級王者に永きに渡って君臨していた。
日本では、どちらかというと脇役タイプだったが、いぶし銀のようなスタイルは、まさにマニア好みのレスラーだったといえる。
もうひとりの鉄人が世を去った。享年88歳。
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