ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

ジーマさんの平和行脚 ~ウクライナ侵攻に心痛めるロシア人僧侶

2022-05-29 | ウクライナ侵攻

ジーマさんの平和行脚 ~ウクライナ侵攻に心痛めるロシア人僧侶

 

 かねてから親交のある大阪市平野区喜連の如願寺のロシア人僧侶ヴォルコゴノフ・慈真さん。(愛称ジーマさん)

 ロシアによるウクライナ侵攻が始まって、悲しまれているだろうなと思っていた。

 そのようなとき、フェイスブックで彼が平和行脚に参加することを知り、急遽、応援に駆け付けた。

 「毎日毎日、人が亡くなることを思うと、どうしたらいいのかなという気持ちになった。私に何ができるのかなと思って」

 様々な宗派の若い僧侶が集まる、大阪市仏教青年会が大阪ミナミで世界の平和を呼び掛ける行脚を企画していることを知り、参加を決めたという。

 「私はロシア生まれで、日本に来て日本はいかに平和な国かと気づいたが、周りの人たちは平和が当たり前になっている人が多いと思う。

 戦争が終わって、平和な日が訪れることを願う気持ちはみんな一緒だと思う。」

 千日前の小さなお寺を出発した一行は千日前通りから法善寺まで、平和を祈りながら、行脚した。

 

 

 

 ロシアとウクライナの国旗をあしらったシンボルマーク。

 彼にはウクライナの友人が多いという。何度も訪れた国で友人の安否が気がかりだという。

 TV局のインタビューにも、慎重に言葉を選んでおられたのが印象的だった。

 本国にはご家族がいらっしゃるのだ。

 日本人には想像つかないようなロシアの厳しい言論統制を考えると「For Peace」とは言えても「No War」とは言えないのかもしれない。

 これは、私の勝手な憶測。FSBの方が見られていても、私の勝手な「お・く・そ・く」ですので、念のため。

 

 

 

 

 

   行脚には奥さんが寄り添っておられた。

 

 

 

 

 

 

 法善寺、到着。

 

 

 

 

 

 

 TV局のインタビュー。

 

 

 帰路に出発。

 

 

 心ない言葉を浴びせる人もいるのかもしれないが、彼の読経に込められた真摯な想いと祈りを感じ取ってもらいたい。

 争いが無くなる、その日までジーマさんの祈りは続く。

 この侵攻を遠い国の悲劇で終わらせてはならない。

 

   

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