初詣と正月風景 ~生駒市・長弓寺、高山八幡宮
初詣は何処に行くか。我が家では定番がない故、初詣先を決めるのは毎年、一苦労。
人混み、車の渋滞は避けたいとか、それでいて、誰も来ないところは寂しいとか、できたら、近場で拝観料のないところとか、バチが当たりそうなことを考えて選ぶ。
おのずと、いわゆる穴場に詣でることになる。
熟慮の末、今年は生駒市の高山八幡宮と長弓寺に詣でることにした。
茶筅生産量、日本一。茶筅の里に鎮座する高山八幡宮。
749年、宇佐八幡宮の祭神を東大寺に勧請する際 、大和入りした場所に頓宮を置かれたのが始まりと伝わる古社。
境内には神域と呼ぶに相応しい凛とした空気が満ち満ちている。
高山八幡宮から車で5分ほど、住宅街のそばに真弓山長弓寺がある。
盛時には塔頭が20院あったとされるが、現在は4坊が残るのみ。
縁起によると728年、小野真弓長弓(おののまゆみたけゆみ)という豪族が聖武天皇に随行して狩りに出た。
同行していた長弓の息子・長麻呂が不思議な鳥が飛び立つのを見て矢を放ったところ矢は誤って長弓に当たり、彼は死んでしまった。
不運な長弓父子を哀れんだ聖武は僧・行基に命じて一寺を建立させた。
行基は十一面観音像を安置してこれを本尊とした。
十一面観音像の頭頂には仏面が乗っているが、これは聖武の弓を刻んだものだという。
後に藤原良継が堂塔を整えたとされる。
本尊を安置する本堂は国宝である。
長弓寺の境内東側にある伊弉諾(いざなぎ)神社は牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)と呼ばれている。
神仏習合のなごり。
薬師院では地域活動もさかん。
「こころの相談室」や「薬師院サロン」を開催し、幅広い層が参加している。
「人は心に迷いがあるとき、迷いの世(六道)の波は揺れ動き、静まることがない。
だが、心の迷いや苦しみは自らが作り出している。
迷いの正体を見つけることができれば、心の広大な水は澄みわたり、静まる。
澄静な水が鏡のごとく森羅万象を映すように、真の在り方を知ることができる。」
初詣でいい言葉をいただいた。
変わらないようで、少しづつ、変わっていく正月風景。
年々、老いていく両親を見て、変わらないことを願わずにはいられない。
TOP写真はお節だが、何と、スーパーの福引で当たった3万円相当の品。(鯛は自前)
大体、クジだとか景品だとかには縁遠く、当たった試しがないのだが・・・。
今年の運気向上を願うばかりである。
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