日本テレビ放送網テレビ塔(以下「日本テレビ塔」)は日本で最初に建てられたテレビ塔です。日本テレビは昭和28年(1953年)8月28日に開局しました。
私が最初に入手したグッズが「テレビ50年記念」の切手シートでした。シート地にテレビ塔と1953の文字がプリントされています。これを入手した時は、このテレビ塔は単なる電波塔で展望施設はないだろうから、私の定義の「タワー」ではない、と考えていました。
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切手の発行は平成15年(2003年)1月31日、切手の意匠は「テレビ局タイトルの鳩と街頭テレビ」です。街頭テレビの画面には日本テレビを示す「N.T.V」の「.T.V」の部分と「JOAX-TV」の文字が見えます。
次に入手したのが、絵はがき「(東京名所)テレビ塔」でした。
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絵はがき裏の解説を読んで驚きました。展望台までエレベーターが運んでくれるとの記載があったからです。解説の部分です。
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展望台があって観光客が展望を楽しむことができ、エレベーターで昇降する。これはまさに「・・・放送等の目的に併せて展望及び観光の機能を備えた塔で、動力を用いて登頂するもの」という私のタワーの定義にピッタリではないですか。
がぜん興味が湧いてきて、古書で『テレビ塔物語』を購入しました。これにより、テレビ塔建設の経緯や展望台設置の理由を知ることができました。
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「〝正力テレビ構想〟のひとつは、〝テレビは大衆のもの〟という認識にもとづき、アンテナ用鉄塔を利用して、世界初の展望台を設けたことである。」
テレビ塔のエレベーターの完成は昭和28年12月1日で、同月10日から一般に無料開放されました。第一展望台の高さは55メートル、第二展望台は74メートルでした。これにより、多い時には一日5,000人以上の見学者が訪れ、「首都最高の展望台」は「東京新名所」となったわけです。
そして、最近「新東京名所 日本テレビスタヂオ風景」という写真集を入手しました。写真の大きさは138mm×90mmです。写真は全部で4枚入っており、定価60円です。
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タワーを含む日本テレビ全景の写真です。左上に説明文が入っています。「アンテナ塔高さ154米(愛称 東京のエッフェル塔)」です。展望タワーということで、エッフェル塔を意識したのでしょうか。
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昭和28年、観光客にとってはまさに「東京のエッフェル塔」だったのでしょうね。その後、名古屋テレビ塔が「中京のエッフェル塔」「東洋のエッフェル塔」を名乗りますが、日本テレビ塔はこれよりも早かったわけですね。
しかし、『テレビ塔物語』が「NHKと中部日本放送が共同で建設し、29年8月に運用を開始した名古屋のテレビ塔や、33年12月に完成した東京タワーなどは、正力の着想の成功に刺激されて建設したものである。」としているのは言い過ぎだと思います。
日本テレビ塔の展望台が無料開放されたのは、昭和28年12月10日です。『ぼくらの名古屋テレビ塔』によると、昭和28年9月30日の名古屋タイムズ社会面に「中京にもエッフェル塔」「きょう待望のテレビ塔起工式」の見出しが躍った、ということです。記事本文には「東洋のエッフェル塔」の表現も見られます。
日本テレビ塔の展望台が話題になる前に設計、起工されているわけで、同様の発想がエッフェル塔をモデルに、少なくとも2か所で同時に進んでいたと見るべきでしょう。
NTV 第一スタヂオの実況
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NTV 空冷式送信機械
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NTV 屋外スタヂオの一部
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写真の裏に訪問記念スタンプが押してありました。これは素晴らしいプレゼントです。
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まず、目に飛び込んできたのが「塔上記念」の文字です。クロスランドタワーのように、タワーに登ることを「塔乗記念」と言っているタワーもあります。
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各タワーがチケットを何と言っているか見てみました。
チケット、入館券、入場券、観覧券、展望券、展望塔利用券、展望塔使用券などがありました。クロスランドタワーは「展望券」です。
現在はないタワーですが、銚子市の犬吠スカイタワーのチケットの名称が「塔乗券」でした。
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犬吠スカイタワーは回転昇降式のタワーなので、回るキャビンに「乗る」ということもできます。飛行機などに「搭乗」する意味ではなく「塔」に「乗る」で「塔乗」。言えないこともないような・・・。
回転昇降式でないタワーなら、日本テレビ塔のように「塔上」の方がピッタリ来るようにも思えます。これからは「登頂」ではなく「塔上」にしようかと思ってしまいました。
そしてもう一つ素晴らしいことが。それは「1953.12.29」と「塔上」の日が入っていることです。日本テレビ塔が公開されたのは昭和28年12月10日でした。この記念グッズはオープンの月に塔上して購入したということですね。
次のグッズはメダル型のキーホルダーです。ホルダー部分は取れており、メダル部分が残っています。表面に日本テレビの建物とテレビ塔が写っています。
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裏面は「日本テレビ放送網KK 参観記念」の文字が刻まれています。そしてメダルを購入された方が自分で参観の日を「34.5.16」と刻んでいます。
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昭和33年12月23日に東京タワーが竣工しており、タワー目的の見学客は減ったと思いますが、スタジオ等を含めた参観でグッズを求める方も多かったことがうかがえます。
ホームページの『タワーよもやま話』に「未塔上タワーのグッズ」のコーナーを作りました。「日本テレビ塔」のように、上ったことのないタワーのグッズを集めてみました。
「タワーめぐりの旅」
私が最初に入手したグッズが「テレビ50年記念」の切手シートでした。シート地にテレビ塔と1953の文字がプリントされています。これを入手した時は、このテレビ塔は単なる電波塔で展望施設はないだろうから、私の定義の「タワー」ではない、と考えていました。
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切手の発行は平成15年(2003年)1月31日、切手の意匠は「テレビ局タイトルの鳩と街頭テレビ」です。街頭テレビの画面には日本テレビを示す「N.T.V」の「.T.V」の部分と「JOAX-TV」の文字が見えます。
次に入手したのが、絵はがき「(東京名所)テレビ塔」でした。
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絵はがき裏の解説を読んで驚きました。展望台までエレベーターが運んでくれるとの記載があったからです。解説の部分です。
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展望台があって観光客が展望を楽しむことができ、エレベーターで昇降する。これはまさに「・・・放送等の目的に併せて展望及び観光の機能を備えた塔で、動力を用いて登頂するもの」という私のタワーの定義にピッタリではないですか。
がぜん興味が湧いてきて、古書で『テレビ塔物語』を購入しました。これにより、テレビ塔建設の経緯や展望台設置の理由を知ることができました。
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「〝正力テレビ構想〟のひとつは、〝テレビは大衆のもの〟という認識にもとづき、アンテナ用鉄塔を利用して、世界初の展望台を設けたことである。」
テレビ塔のエレベーターの完成は昭和28年12月1日で、同月10日から一般に無料開放されました。第一展望台の高さは55メートル、第二展望台は74メートルでした。これにより、多い時には一日5,000人以上の見学者が訪れ、「首都最高の展望台」は「東京新名所」となったわけです。
そして、最近「新東京名所 日本テレビスタヂオ風景」という写真集を入手しました。写真の大きさは138mm×90mmです。写真は全部で4枚入っており、定価60円です。
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タワーを含む日本テレビ全景の写真です。左上に説明文が入っています。「アンテナ塔高さ154米(愛称 東京のエッフェル塔)」です。展望タワーということで、エッフェル塔を意識したのでしょうか。
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昭和28年、観光客にとってはまさに「東京のエッフェル塔」だったのでしょうね。その後、名古屋テレビ塔が「中京のエッフェル塔」「東洋のエッフェル塔」を名乗りますが、日本テレビ塔はこれよりも早かったわけですね。
しかし、『テレビ塔物語』が「NHKと中部日本放送が共同で建設し、29年8月に運用を開始した名古屋のテレビ塔や、33年12月に完成した東京タワーなどは、正力の着想の成功に刺激されて建設したものである。」としているのは言い過ぎだと思います。
日本テレビ塔の展望台が無料開放されたのは、昭和28年12月10日です。『ぼくらの名古屋テレビ塔』によると、昭和28年9月30日の名古屋タイムズ社会面に「中京にもエッフェル塔」「きょう待望のテレビ塔起工式」の見出しが躍った、ということです。記事本文には「東洋のエッフェル塔」の表現も見られます。
日本テレビ塔の展望台が話題になる前に設計、起工されているわけで、同様の発想がエッフェル塔をモデルに、少なくとも2か所で同時に進んでいたと見るべきでしょう。
NTV 第一スタヂオの実況
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NTV 空冷式送信機械
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NTV 屋外スタヂオの一部
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まず、目に飛び込んできたのが「塔上記念」の文字です。クロスランドタワーのように、タワーに登ることを「塔乗記念」と言っているタワーもあります。
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各タワーがチケットを何と言っているか見てみました。
チケット、入館券、入場券、観覧券、展望券、展望塔利用券、展望塔使用券などがありました。クロスランドタワーは「展望券」です。
現在はないタワーですが、銚子市の犬吠スカイタワーのチケットの名称が「塔乗券」でした。
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犬吠スカイタワーは回転昇降式のタワーなので、回るキャビンに「乗る」ということもできます。飛行機などに「搭乗」する意味ではなく「塔」に「乗る」で「塔乗」。言えないこともないような・・・。
回転昇降式でないタワーなら、日本テレビ塔のように「塔上」の方がピッタリ来るようにも思えます。これからは「登頂」ではなく「塔上」にしようかと思ってしまいました。
そしてもう一つ素晴らしいことが。それは「1953.12.29」と「塔上」の日が入っていることです。日本テレビ塔が公開されたのは昭和28年12月10日でした。この記念グッズはオープンの月に塔上して購入したということですね。
次のグッズはメダル型のキーホルダーです。ホルダー部分は取れており、メダル部分が残っています。表面に日本テレビの建物とテレビ塔が写っています。
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裏面は「日本テレビ放送網KK 参観記念」の文字が刻まれています。そしてメダルを購入された方が自分で参観の日を「34.5.16」と刻んでいます。
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昭和33年12月23日に東京タワーが竣工しており、タワー目的の見学客は減ったと思いますが、スタジオ等を含めた参観でグッズを求める方も多かったことがうかがえます。
ホームページの『タワーよもやま話』に「未塔上タワーのグッズ」のコーナーを作りました。「日本テレビ塔」のように、上ったことのないタワーのグッズを集めてみました。
「タワーめぐりの旅」