一年を通して、やっぱりこの風景が一番好きだ
人様の田んぼなのに、どうして心が豊かになるのだろう
空気が喜んでいる。
朝の散歩みち、彼岸が過ぎると急に夜明けが遅くなったような気がする。
遠目のゴルフ練習場の鉄柱を見ると、千葉を思い出して心苦しくなる。
こんな穏やかな風景なのに、被害を受けた方々の暮らしはどんなにか暗澹と、先の見えない思いに身をつまされていることだろう。(去年の私達もそうだった)
一日も早い復興を願うことしかできないけれど、心のエネルギーを東の方に飛ばしてみる。
夜明けの薄い光の中に頭を垂れた稲穂がまだ夢を見ている。
この一粒一粒が、穏やかな天気の中で私の細胞と同調している。言いようのない一体感。稲穂と私は一心同体だというこの豊かさがうれしいのだろう。
他でもない、幸せというのはこういうものなのだと思わされる。
歩くのを忘れて見入っていると、朝が階段を上るように光を増していく。まるで光が音を立てて集まってくるようだ。
朝日を頭に受けて、あぜ道の彼岸花が語りかけてくる。
「おいお前、昔は竹ざおでこっぴどくなぎ倒されたけれど、随分おとなしくなったじゃないか。」
>あのころのおかげで、命の尊さを学ばせて頂きました。変わらずやって来てくれて本当にありがとう
>あなたたちの忍耐のおかげで、この胸いっぱいのしあわせは、あなたたちがあってのことだと気付かせてくれましたね。
小さな苗が植えられた水田
そして
黄金に実った稲穂
この様な田園風景を観ると とても心が落ち着きます
なんか安心して くつろいでしまう 故郷の様です
黄金に変る前には緑の稲穂。それが揺れて風の道が見えますね。
朝には葉先にキラキラ光る水滴です。
そしてその前には水面が空を映して、
さらに前には用水路をゆっくり流れる水。
みんな好きです^ね^