のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

セリナの物語6

2007-08-15 | 小説 セリナ(短編)

平凡で何の変化もない生活の中に
一足の靴が私の心に波紋を投げかけた。

5年続いた結婚が破局を向かえ、会社でも意欲がわかず平社員の席を暖め続けている。何に対しても心が動かない。この倦んだ生活はすべて自分の責任と思っていた。

背中に氷を入れられる。
眠ったような心に、地下道の一足の靴はまさに氷だった。

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