
絵は下手で、はなからそういってあきらめている人がいる。
何をしたらいいのかわからないと無趣味にあきらめている人がいる。
そんな人に是非知ってほしいことがあります。
それは線を引く楽しさです。
絵が下手でダメと考える人は、絵というと、リンゴや花などを上手に描かなければいけないと思い込んでいるようです。
確かに画廊で扱うような絵は価値がありそうですが、それは絵の世界の小さな側面でしかありません。
絵の本流は、いのちの軌跡なのです。
大げさに言えば、命あるものはすべて絵を描くことが出来るということです。
紙の上に一本の線を引く。それだけで世界に一つしかないいのちの軌跡が刻まれました。あなたの命から生まれたもの、それは本当に素晴らしいものなのです。
絵は下手で・・・という人は、この一本の線に価値を見いだせないのかもしれません。
そしてその原因はきっと、社会人として身についた絵というものの概念にあると思います。
その重苦しい概念をちょっと横に置いてみませんか。
そして、お風呂上がりのくつろいだ時などに、
ホカホカ気分のまま、頭を使わず(何かを描こうと思わず)一本線を引いて観てください。
よくミミズが這ったような線だと蔑みのような言い方をしますが、大変な誤りです。
あなたから生まれた初々しい線。それは尊く素晴らしいものなのです。
それが感じられたら、あなたは人間として大改革を成し遂げたことになります。
つまり、価値のないばかばかしいものから、唯一無二の尊いものに大変身するのですから。
社会につくられた小さな絵の概念を捨てるだけで、あなたは大変な自由を手に入れることが出来るのです。
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