
「悪魔はついにピピを連れ去ってしまいました。もう時間がありません。このままではピピは本当の悪魔に変えられてしまいます。」
「どうすればいいのです。」ぴょんたが聞いた。
「ピピの心に正しいエネルギーを注ぎ込むしかありません。ピピの本心は正しいエネルギーの流れに向かいたいのです。その願いをさえぎっているわだかまりを取り除いてやりさえすれば、自然にピピは正しい道に戻るんです。悪魔の心に変えられてしまう前に、やり遂げねばなりません。急がねばらないのです。」
「行きましょう艦長。」ぴょんたが声を上げた。
「行くしかないな。」艦長がみんなを見回した。
「行くだス。」
「行くでヤす。」
「その前に、みんなにもう一度言っておく。ここは心の世界だ。今までとはまるで違った戦いになるだろう。いかなる時でも、忘れてならないのはいい心と言うことだ。いい心とは何だったかね。」博士がみんなに聞いた。
しばらく誰も答えられなかった。そのうちにぐうすかが自信なげに答えた。
「博士、それは愛だと思うだス。」
「そうそう、愛でヤす。」
「愛にちがいありません。」
スケール号の隊員達もなかなか優秀になって来た。全員合格。
だが、はたしてそれだけで、あの恐ろしい黒雲を打ち破りピピを助け出す事が出来るのだろうか。艦長は不安になってごくりと喉を鳴らし、胸に手を当ててそっと目をつむった。真っ暗な闇が見える。愛って何だろう。そしてしばらく静かに自分の心の中を見つめた。愛がどこかに見つかるかも知れない。心の中に何か暖かなものを感じて艦長は目を開けた。
「スケール号出発だ。」艦長は力強くスケール号に命令した。
「ゴロニャーン」スケール号は音もなくエネルギーの海を飛び立った。
HPのしてんてん
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「どうすればいいのです。」ぴょんたが聞いた。
「ピピの心に正しいエネルギーを注ぎ込むしかありません。ピピの本心は正しいエネルギーの流れに向かいたいのです。その願いをさえぎっているわだかまりを取り除いてやりさえすれば、自然にピピは正しい道に戻るんです。悪魔の心に変えられてしまう前に、やり遂げねばなりません。急がねばらないのです。」
「行きましょう艦長。」ぴょんたが声を上げた。
「行くしかないな。」艦長がみんなを見回した。
「行くだス。」
「行くでヤす。」
「その前に、みんなにもう一度言っておく。ここは心の世界だ。今までとはまるで違った戦いになるだろう。いかなる時でも、忘れてならないのはいい心と言うことだ。いい心とは何だったかね。」博士がみんなに聞いた。
しばらく誰も答えられなかった。そのうちにぐうすかが自信なげに答えた。
「博士、それは愛だと思うだス。」
「そうそう、愛でヤす。」
「愛にちがいありません。」
スケール号の隊員達もなかなか優秀になって来た。全員合格。
だが、はたしてそれだけで、あの恐ろしい黒雲を打ち破りピピを助け出す事が出来るのだろうか。艦長は不安になってごくりと喉を鳴らし、胸に手を当ててそっと目をつむった。真っ暗な闇が見える。愛って何だろう。そしてしばらく静かに自分の心の中を見つめた。愛がどこかに見つかるかも知れない。心の中に何か暖かなものを感じて艦長は目を開けた。
「スケール号出発だ。」艦長は力強くスケール号に命令した。
「ゴロニャーン」スケール号は音もなくエネルギーの海を飛び立った。


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