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伊藤整が「若い詩人の肖像」で描いた時代にはテレビはありませんでした。
人との交流はもっぱら手紙と直接対面することで成り立っていたのです。そこから生まれた恋歌は互いに体温の伝わる温かさが伝わるようです。
下って「忍路」の時代は、まだ携帯電話のない時代でした。公衆電話が町のいたるところに置かれていて、10円玉は貴重な通信手段だったのです。恋人たちは時間のかかる手紙よりも電話に触手が伸びる時代でもありました。
そして現在、携帯電話の普及が目覚ましく、街角の公衆電話は壊滅状態というありさまです。伊藤整の時代を(ぬくもり10、距離10)とするなら、忍路の時代は(ぬくもり5、距離5)、現在(ぬくもり0、距離0)というイメージを持ってしまいます。時代の流れがいかに早いか、目が回りそうです。
さて次回「忍路その5」は塩谷(シオヤ)の旅ですが、公衆電話に注目です。
公衆電話の恋はどんな展開になっていくのでしょうか。引き続きお楽しみください。
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