のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

セリナの物語4

2007-08-13 | 小説 セリナ(短編)

えっ?と思った。
地下道を横から出入りする踊り場の角に再び、女物の靴が目に入ったのは、最初に見かけてから数日後だった。

毎日、地下道を自転車で一気に走りぬけているのだが、その数日は目に留まらなかったらしい。
確かに、この前に見た靴が同じ場所にそのまま置かれているのである。

私は通り過ぎた自転車をUタウンさせてその場所に戻った。


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