悟りが訪れると、今この瞬間が充実のかたまりとなる。
あなたは宇宙と共にあり、素粒子のひとつまで充実する満足感を得る。
何の準備も、資格も要らない。
ただあるがままに、くつろぐことが出来れば、
そのときあなたは自分を捨てて、自然を選んでいる。
それこそが悟りだ。
自分を捨てると、あなたは宇宙そのものとなる。
それは生まれる前の姿であり、死に行く場所だ。
死はあなたに、自然の摂理で自分を捨てさせる。あなたはそれが何かを理解しないまま宇宙に帰る。何も理解しないまま生まれ、何も理解しないまま死んでいく。もろもろの動植物と同じレベルであなたは永遠に輪廻を繰り返す。動植物一般の死の意味がそこにある。
それに対して、悟りは、あなたの意識が自分を捨てる。
意識は宇宙に帰ったあなた自身を見つめ続ける。それが本当のヒトの死だ。ヒトは自分の死を理解することが出来る。悟りの境地に達するように設計されているのだ。
自分を捨てるとは、意識が、自分を殺して宇宙に目覚めるための儀式なのだ。
自分という卵の殻を破って、あなたの意識は始めて宇宙に融合する。あなたは宇宙を見つめるものとなる。あなたは正しく生と死を理解し、あなたは永遠を手に入れる。
一度自分を捨てると、あなたは捨てた自分を自由に使いこなせるようになる。
自分に囚われないで、自分を衣服か何かのように扱うことが出来るようになる。
人は自分を持たないものを理解できないから、それは必要だ。
そうなるとあなたの人生は大きく変る。
自分が傷つくというのは、服の破れと同じことだ。あなたの意識が傷つくことなんてありえない。
服は簡単に繕えるし、新品を買い換える事だって出来る。好きな色に染める事だって出来る。
悟りはあなたを、そんな風に変えてくれるのだ。
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