不安と恐れは、とらえどころのない苦悩の一つでしょう。
大きな社会不安から、個人の小さな不安まで、あらゆるものが不安の対象になります。
不安は恐れを伴います。恐れはさらに大きな不安を生み出します。
逃れるすべはありません。
しかしこの不安苦も、私たちを正しい道に導こうとする神の計らいだと考えることが出来るのです。
答は一つ。今この瞬間を生きるということです。
不安は、未来を生きるために起こります。
そこに苦があるのは、人は未来に生きるのではなく、今を生きるいのちそのものだということを私たちに教えてくれているのです。
不安が起こったら、
まず自分の心に瞑想してみるとわかります。必ずその時、先のことに気を取られて今を忘れている自分に気付くでしょう。
苦悩はそこから生まれてるのです。
不安が自分を苦しめ始めたら、今この瞬間に出来ることを真心こめてやってみることです。
丁寧に呼吸し、注意深く歩き、草花を愛で、人を愛し、足元の石ころに意識を向けるのです。
一杯のお茶。その一口に味覚が感応して宇宙と溶け合う。
今を生きるということはそういうことなのです。
いのちは、この宇宙と一体の存在です。
そこから外れた道に迷い込むと、苦悩がやってくる。苦悩は私たちを救う導きの御手なのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます