悟りを得るというと、何か高尚な、私たち凡人には手の届かない偉人の境地のように思えます。
しかしそれは誤りです。
私たちは誰でも例外なく、永遠から続いてきた命を生きています。
この命の流れの中で、偉人も凡人もありません。
私たちはいつも、悟りと背中合わせに生きているのです。
そのことを私たちに教え導いてくれているのが、苦悩に他ならないのです。
単純に考えてみて下さい。
私たちから苦悩が消えたら、そこが悟りによる至福の世界なのだということが見えてこないでしょうか。
とはいえ、苦悩は物心ついたときから私たちについて離れない。そうですね、人生は苦なりという迷言(名言)さえあるのですから。
もしかしたら、ここに達人と凡人の違いがあるのかもしれません。
達人は正面から苦悩と向き合い、乗り越えようとするのに、
私たち凡人は苦悩を恐れ逃げようとする。苦悩を悪魔の親戚か何かのように思っているのです。
けれどもそれは大きな間違いだったのです。
苦悩は悪魔の手先などではなく、神の奥深い救いの御手だった。
そう意識するだけで、私たちは誰でも悟りの道を歩むことが出来ます。
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