風が吹いていました
ふんわりと風に乗ってお空の散歩
のしてんてんはシャボン玉になりました
虹色がのしてんてんを包んでゆっくり動いて行きます
白い雲が東の空を通りすぎます
のしてんてんの身体の上にも同じ雲が写っています
その雲の足元に黒い小さなゴマ粒が見えました。
のしてんてんがゴマ粒を見ていると
それは白いカモメだったのです。
いつ白から黒に変わったのか気付きませんでしたが、のしてんてんはそんなことより、カモメに挨拶をしなくてはと思ったのです。
カモメは挨拶代りに、チョンとくちばしで虹色ののしてんてんをつつきました
するとのしてんてんははじけて、カモメのお腹の中に入ってしまったのでした。
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