奇跡が起こった。
夜明け前の浜は敷き詰められた白いマーブルだけがほんのりと横に伸びているのが見えているだけだ。対岸には関空の灯りが平行線のように横たわっている。
薄明かりの中に浮かび上がる白いマーブルはこの一ヶ月あまりの間に草引きをした証だ。
やり残している南端まで行くと、白い広がりはずっと平坦に広がっている。そこにあるはずの、引き抜けない木の株がきれいになくなっているのだ。
神様が助けてくれたにちがいない。私は感動と、言い知れぬ幸福感を覚えた。
実際には誰かが見かねて、抜けない木を切り取ってくれのだろうが、
私にとってはそれは神の仕業以外の何ものでもない。
人の力は神の力と同じ、
自然に感謝の念が起こってくる。
あと1日で、北端を残して草引きが完了するだろう。
そして午後にはアメリカに旅立つ。サンタフェのアートフェアという初体験だ。
これから荷造りしなければ。
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