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感性と思考

2017-04-25 | 5次元宇宙に生きる(一人旅通信)

4月に入って、中村二柄先生の美術論を取り上げました。美術界の東洋と西洋の差異を研究された著作を読み解いて行くうちに行き着いた私たちの結論は、4月18日の記事のとおりです。

まずその記事にサッと目を通して頂ければと思います。(初めての方は、4月8日~18日の連載をお読み頂ければ入りやすいと思います)

その上で、その後の私の体験を一人旅通信として紹介したいと思います。

つまり、思考と感性の統合の実際を、体験として通信いたします。

 

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(ナウイズムの瞑想 五次元)4月18日記事

 

中村二柄「東西美術史」から、それを自分の心の問題に引き受けて考えると、思考と感性の統合ということに行き当たる。

そう前回書きました。

 

それに対するコメントもいただきましたので、この思考と感性の統合という考え方について私なりの考えを書いてみたいと思います。

 

ところで、感性とはなんでしょうか。

私はこう考えます。

上の五次元の図で、スケールの軸に沿って連なる世界は、今この瞬間に同時に存在している極大から極小の世界です。

同時に存在しているというのは、たとえば右手と左手のように、この身体の一部として存在して今、せっせとキーボードをたたいています。全体の中の一部分だというとこです。

つまり、このスケールの軸は、全体であり、今この瞬間の私は、その全体の一部だと理解できるわけですね。

 

そうすると、この全体が、宇宙空間の中で生きていることになります。

 

もう一度いいますが、この極小の世界から極大に向かう物資の連鎖は、

一つのいきものなのですね。

感性とは、この一つのいきものの全体から生まれているものなのです。

 

そして思考は、

上の図の中央にヒトの場所がありますが分かりますか。

このヒトのスケールから横に時間軸が伸びて、ヒトの時間が生まれ、そのスケールに構築された頭脳が働いて思考が生まれていると考えられるわけですね。

 

つまり思考は、全体の中の一部に流れる時間に左右されているのです。

そして感性は、全体から生まれるものであり、当然いのちの声と言っていいものですね。

 

そう考えますと、

感性が苦しむことは無いのです。

苦悩はどんなものであれ、頭脳がかかわっていると私は思うのです。

 

感性は、生きることを考えている。

正しい命の方向を美しいと感じ、おのれのいる場所と理解している。

 

だから苦悩が生まれたら、感性に聴けばいいのです。

それが瞑想という一つの形だと思うのです。

 

瞑想して全体に入っていけば、おのずと、苦悩している思考の姿が見えてきます。

思考のどこが行き詰って苦悩を生みだしているのかが見えてくる。

 

それが感性と思考の、正しい統合として表れる。

つまり、思考が正しく生まれるように、感性の声をきくと言えばいいでしょうか。

 

常に全体を意識する。

それはスケール軸を瞑想してつかめます。

 

苦悩が生まれたら、瞑想して感性の声をきく

するとつまずいている思考の姿が見えてくる。

つまずいた思考から、感性が喜ぶ思考を見出したら、それは愛だというのも、

あながち間違いではないと思います。

そんなイメージを持てば、

思考と感性の統合ということが理解しやすいかもしれません。

 

ナウイズムというのは、

この全体を意識し、そこから自分を考えるということでもあるのです。

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わたしと私

(体験をもとに 一人旅通信)

 

チュンと鋭い声が私を目覚めさせた

チュッ、チュッ、チュッ さらに声が広がっていく

わたしはまどろみの階段を登って、次第に鮮明な意識を感じ始める

朝が来たのだ

目覚め

薄く目を開けると柔らかな光がまつ毛の間からやってくる

チュン、チッチッチッチ、

鳥だ

私ははっきり目覚める

それは思考と共に始まる

 

チュン、チッチッチッチ、

それは寝床の中で、確かにわたし自身だった

まどろみはわたし一つだった

 

 

チュン、チッチッチッチ、

それが鳥になった

思考が働いて、

まどろみのわたし、一つだったわたしから鳥をつくり出した

それが思考の最初の作用なのだ

 

一つだったわたしは鳥と二つになった

鳥と私になった

 

わたしは、まだ見てもいない鳥の声をきいて、梢で朝餉を探す鳥を思い浮かべる

それは私ではない

思考はそう宣言する

 

日が登り

目覚めた思考は私をつくり始める

それはわたしから、次々と私ではないものを切り離していく

雲、山、川、母、父、友、敵、

 

最後に残った私

何てちっぽけなんだろう

 

これが私

何てさみしいのだろう

 

目覚めと共に

わたしから切り抜かれた私は奔走する

さみしさを紛らわせるために

地位と名誉を求め、友を求め、愛するものを求め

 

得た喜びと

失った悲しみを

切抜きの私は往復する

 

もう一度

わたしに帰る

その時まで

 

 

 

一人旅通信では

私と、わたし。思考と感性の風景を随時掲載していきます。

思考と感性の統合とは可能なのか

それはどんな形なのか、一緒に見ていきましょう。

 

 

 

 

 

 

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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
雑談に来ました (むっちゃん)
2017-04-25 13:33:11
どーも、マスター。
やや、お久しぶりです。

書いていた短編にメドがつき、喫茶室へ戻って?参りました。

今回の記事と関わりがあるかどうか、ちょっと心許ないですが。
ウチのダンナの、夢のような妄想のような死後の世界話、思い出しました。

死後の世界、ってのは、幾千幾万幾億幾兆の、人間たちの『思考』が造り出した一種の仮想現実世界だ、と。
スーパーコンピュータのごとく、個々人のデータが積み重なった世界だ、と。

仮想現実世界だから、死んだ後そこで自分の思う通りに楽しく暮らせるが、自分が死ぬまでに経験しない(つまりデータがない)贅沢や、思考できない概念は手に入れられない……と。

死後を豊かにしたければ、今、精一杯生きて経験を蓄積した方がエエ、みたいな(笑)。

いやまあ、もっと暢気な感じに言ってましたケド、そんな内容でした。
小説のネタになれへんか?、とも(笑)。

小説のネタになりそうですけど、私の腕では短編……でしょうか?
SFの才能、なさそうですので(笑)。
返信する
面白いですね (のしてんてん)
2017-04-26 23:26:39
死後の世界って、その前に思考停止してしまって考えたことありませんでしたが、

それも面白いですね。

さしずめ、生の世界というのは、コンピューターがまさに計算中の状態で、いのちというのは、なにかの答えを出そうとしている演算だという結論が出てきそうです。

生が1、死が0に対応していると考えれば、この世界はまさにコンピューターの演算そのものですから、

ご主人の考えはあり得ますよ^ね^。

その場合、一つの命は一つの電子に相当しますから、

五次元の概念から言えば、我々は寄り集まって神ひとの頭脳を動かしているという妄想も生まれてきます。

是非、この考えをご主人に伝えてもらって、感想を聞かせて下さい^な^

返信する
神ひとの頭脳! (むっちゃん)
2017-04-27 08:50:36
どーも。続きの雑談です。

神ひとの頭脳、なるほど。

ウチのダンナは、思考が作り出す別次元、みたいに言ってマスね。
ひとりひとりが電子のひとつ、的な感覚は近そうですけど。

死後そこで楽しく仮想現実の中で暮らし、もう良いや十分……みたいに満足したら、その人は消える……のだそう。

そこから先はわからん、生まれ変わるのかもしれないし更に高い次元へ移動するのかもしれん、と。

まあ、暢気なシロートの暢気な妄想、というところですが、楽しい感じと果てのない広がりがある感じが、面白い。

積み重なった果てのない多くの次元、とは、巨大な生き物の頭脳……なのかもしれませんね🎵
返信する
いいですね (のしてんてん)
2017-04-28 08:35:50
満たされたら消える

これは真理だと思いますよ。

どこに消える?

「今でしょう」

私の考えでは、五次元宇宙に旨を張って帰るということです^ね^
返信する
すなわち… (むっちゃん)
2017-04-28 17:33:39
すなわち、『絶対』⁉

始まったところであり、帰るところ。
返信する
うぅん (のしてんてん)
2017-04-30 09:26:39
「絶対」という言葉は、どうも心に響きませんが・・・

始まったところであり帰るところの、私のイメージは「自然」でしょうか。

言葉って面白いですね。

おたがいに同じことを言っていても、腑に落ちるニュアンスが違う。

十人十色です^ね^。

モカブレンド、入れたてです^よ^
返信する
モカ、いただきます (むっちゃん)
2017-04-30 15:15:48
では。モカ、いただきます☺。

多分、同じ概念なのでしょう。
ウチのダンナの楽しい妄想話も、あくまでも私が受け取った『彼の死後の世界観』であって、彼のイメージそのままを忠実に受け取り、再現している自信もナイですし〰。

それを含め、面白い、と思っていますけれども🎵
返信する
初 村上春樹 (のしてんてん)
2017-05-01 17:41:29
家内が図書館で借りてきた本の中に村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」というのがあって、何気なく読んでみました^ヨ^

私には初物でしたが、強く印象に残る話しを書く人だなあと思いました。

人気があるのは、この辺りなのかなあ。

返信する
村上春樹…うーん、読んでナイです〰。 (むっちゃん)
2017-05-01 20:00:56
村上春樹…うーん、読んでナイです〰。

何故なんでしょう?
何度か本屋で手にとってみたのに読まないできました。
食わず嫌いは良くないんですけど、文体とか雰囲気が『合わない』気がしまして。
大御所ですし、ノーベル文学賞の候補に取り沙汰される作家なのに、読んでないのはマズイ気も。
勉強不足です。

最近のお気に入りは三浦しをん、でしょうか?
3~4年前に本屋大賞を受賞した『舟を編む』、良いですよ。
返信する
カオス ⇔ コスモス (式神自然数)
2020-07-01 03:51:01
『HHNI眺望』で観る自然数の絵本あり
有田川町電子書籍 「もろはのつるぎ」

御講評をお願い致します。

時間軸の数直線は、『幻のマスキングテープ』に・・・
『かおすのくにのかたなかーど』から・・・  

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