その一 五次元宇宙の図(制作モデル)
画廊ぶらんしゅでの個展は、三つの柱(五次元宇宙の図・龍の図・輪廻の図)からなります。
その第一の図が上の制作モデル、五次元宇宙です。
91㎝×91㎝のキャンバス9枚組作品 (全273㎝×273㎝)
五次元宇宙とは私が提唱する、新たな宇宙観のことです。それは今広く認められている四次元宇宙とは全く違った世界であり、宇宙空間と物質の関係を読み解こうとするものです。今回の個展に先立ち、論理的な面でその違いを分かりやすく解説してみたいと思います。
ただし、以下は絵画から離れた論理であり、絵画の鑑賞には直接役に立つものではありません。
(四次元と五次元の違い)
◎四次元宇宙は物質を対象にして世界を認識しようとする世界である。その根本概念は時間である。時間とは物質の変化に他ならない。
四次元でいう時間の概念は、物質の変化。物質がなければ時間を認識することが出来ないことに気付くことが出来るだろう。
◎五次元宇宙は空間を対象にして世界を認識しようとする世界である。その根本概念はスケールである。スケールとは空間に存在する波の大きさに他ならない。
五次元でいうスケールの概念は、空間のエネルギー波。空間には振幅が小さなミクロンの波から、何万光年に及ぶ振幅の大きな波が存在する。この振幅のスケールは空間の中に現実に存在する。物質がなくても空間のエネルギーは存在し、その波の大きさは、様々なスケールの世界を私達に認識させてくれる。
(五次元宇宙)
素粒子を浮かべている空間と地球を浮かべている空間は、ただ一つの同じ空間である。違うのは空間の中にあるエネルギー波であって、素粒子を浮かべている空間はスケールの小さな波長で成り立っている。そして地球を浮かべている空間はより大きなスケールの波長から成り立っており、これらは同じ空間の中でスケールの違う波が見せてくれる宇宙の姿なのである。
(絵画の趣旨)
五次元宇宙の図は、球体で構成されている。この球体は素粒子であり、天体でもある。それが決定されるのは空間のエネルギー波のスケールによるのだ。
闇の空間はどんなスケールにもなりうるし、すべてのスケールは同時にこの空間に存在している。今この瞬間に我々の手の中にあるこの空間のことである。
球体は物質の原型であり、空間のエネルギーの動きに合わせて、波を描く。その基本形が回転なのである。
空間の中で回転が起こり、その回転軸が一つの存在位置を決める。これが物質となる。この理解は、アインシュタインの公式E=MC2の公式から導かれる。
この図は、空間の中で生まれている物質の姿をスケールの概念で眺めたものである。
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