新型コロナウイルスの証人 4月 (F10号キャンバスに鉛筆)
いま通り過ぎている未曽有の危機を、鉛筆作家として己の眼と心で記録に残す。否応なくこの歴史の証人に選ばれたことを喜びに想い創作エネルギーに変えて行く。これこそ今生きる作家としての使命と考えました。
キャンバスの前で、私は思考停止させ、手の動くまま、心の流れるまま時を過ごします。何かわけのわからないものが生まれ、消したい。描くのをやめたいと思うこともありますが、我慢して描き続けます。このままいったら破滅するという思いも出て心痛むのですが、その時般若心経が役立ちます。
般若心経の文字を思い浮かべていると自分の作品に思い悩むのを忘れます。「心無罣礙」の言葉に出逢うと、作品への不安が消えて光が増していく上昇気流のような波動を感じます。
その時私は彼岸にすべてを任せていいんだという考えが勝手に出てきて、安心感と至福感を味わうのです。
ひとしきり訳の分からない線を引き、疲れて寝転がり、キャンバスを離れます。時を経て再び絵に向かい合ったとき、私はそこに全く新しい風景を発見するのです。画面の中で、てんでばらばらだった描線が突然一つの統一された風景だったと気付くのです。こんな絵を描いていたのかと、自分で描いておきながら初めて見る絵の風景の発見に驚くのです。その驚きをを皆様に伝える手段はありません。
お見せできるのは、ただ結果だけ。それが上の写真です。
この絵の生まれた背景にあるコロナの歴史は、以下の通りです。これが絵とどう関係するのかとは問わないでください。私自身が分からないのですから。
ただ間違いなくこの歴史に触れながら生きてきた。それだけです。3月の絵も、今も、そして次の絵も、成り行きにすべてを任せて、責任を放棄した絵です。
以下私の目に触れた歴史です、最後にもう一度作品を掲載しています。あなた様の歴史と重ねあわせて観て頂ければ幸いです。
(コロナと私の歴史)2020年4月
●04/01 安倍晋三首相は1日、再利用が可能な布マスクを全世帯に配布すると表明した。1住所当たり2枚。東京都など感染者の多い都道府県から順次届くという。
マスク??今それ?何億も予算を投じてやること?が正直な我が家の反応でした。世間ではその後アベノマスクの呼び名が定着しました。
●04/02 新型コロナウイルスの感染者が2日、世界全体で100万人を超えた。わずか1週間で倍増
●04/03 政府は感染拡大で収入が落ち込んだ世帯への生活支援臨時給付金を1世帯30万円に決めた。しかし支給基準、支給方法などに問題があり世間を騒がせただけに終わる。
●04/04 東京都の感染者、1日で100人超、都内の感染者は延891人。
(現在7月2日。感染者107人、この日(4/4)より多いいではないか。乗り越えたという安心感の次にやってきた第二波なのに、為政者は認めようとはせず次の一手が打ち出せない。必死で耐えてやっと少し息を継いで経済が回り始めた。その経済を止められないのは痛いほど分かるのだが、頑張れ東京)
●04/05 国内死者100人を超える。志村けんさんの死亡が一気にコロナに対する不安を高め、感染防止第一の気持ちが拡がった。
●04/07 首相、7都府県に緊急事態宣言。対象地域は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県で、期間は5月6日まで。各学校は新学期も休校が続く。
●04/08 国内感染者はじめて1日で500人を超える(515人)
●04/10 休業要請(生活を維持する上で必要なものを除く施設・店舗に休業を要請遊興施設や大学、学習塾など6業種)東京都と神奈川、埼玉両県
不要不急の外出自粛。大都市から人影が消え始めた。好きでない言葉三蜜。
●04/11 世界の死者累計10万人超。一週間で倍増。終わりが見えない。
●04/16 国内感染者累計1万人超。一週間余りで倍増。感染者は岩手県を除く46都道府県で確認された。
●/04/16 ついに全国に緊急事態宣言発令される。期間は5月6日まで。
●04/16 混迷する生活給付金は混乱のまま機能せず取り下げ。全国一律10万円給付に方針転換する。混乱させた所得制限をなくした。
●04/18 (私のブログより)数日前、世界の空がきれいになっているという報道を見ました。その時はたと、ある一つの記憶がよみがえりこんなことを思いついたのです。その記憶は、去年の9月 スウェーデン人のグレタ・トゥーンベリさん(16歳)が進まない各国の環境保護に怒り、国連のサミットで激しい口調で涙ながらに訴えるシーンでした。地球の温暖化が止まらないのに、各国は自国の利益優先で地球の滅ぶのを見殺しにしているという趣旨でした。
そう思いだしたときの私のびっくり!を想像して頂けるでしょうか。
コロナウイルスは地球を救っているのだ!と。
●04/25 (私のブログより)今朝 岡江久美子さんの訃報が飛び込んできた。コロナウイルスの犠牲だと初めて知らされた。まわりを明るく元気にしてくれる、太陽のような女優だった。信じられない。あの笑顔が好きだった。笑顔を絶やしたくない。
●04/26 世界の死者20万人超。10日の10万人から約2週間で倍増。欧米を中心に依然として被害拡大が続く。
目に見えないミクロのウイルスが人間の命だけでなく、国の根幹そのものを揺るがしてしまう。インフラが崩れると地獄がやってくる。こんなこと、考えもしなかった。次々と都道府県レベルで休業要請が続き、自粛警察が小規模店舗を潰してしまうニュースなども流れてくる。
●04/29 アメリカの感染者100万人を超え、死者は5万8千人で世界最多となる。信じられない事態に世界が動いて行く。
一方、自粛規制。三蜜を避けるということから、テレワークやリモート会議など新しい働き方に変わり始めた。その未来ははたして正しいのか、一抹の不安がある。
リモート飲み会、リモートお誕生会、庶民も新しい楽しみ方を覚えたのだが・・
休校延長が相次ぐ。
4月は大きな山場を迎えた時期でした。不安と、妄想被害、それでもたくましく乗り越えようとする新しい文化の芽生え。そんなことを感じたひと月でもありました。
新型コロナウイルスの証人 4月 (F10号キャンバスに鉛筆)
全て(物質も空間も)のものは波動で構成されている。
これは般若心経の宇宙観ですし、私の五次元空間にも合致しますので、真鹿子さんの感性で紹介されているのは本当に嬉しいです。
きっかけがなくてコメント控えていましたが、足跡残してみます。
ZIP様、ありがとうございます。
ご心配おかけしまして、
申し訳ございません。
現在世界全体、
大変な状況下ですが
どうぞご注意くださいますよう
健やかにお過ごしくださいませ
お心遣い有難うございます。
感謝一念
真鹿子 拝
またこちらからもお伺いさせて頂きますね。
アインシュタインが光量子を思いついたのはプランク(プランク定数)の発見に触発されたらしいのですが、
そのプランクが物質はすべて波であるという考え方をしているということを知りませんでした。
真鹿子さんのおかげでそれを知り、思索が深まりました。
ありがとうございました。
またいろんなことを教えてください^ネ^