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(音楽が聞こえるようなムーンロードが描けるか・・・)
3月31日付 仲間たち で紹介した牛窓の別荘亭主からの挑戦状。
4月6日付 ジョイント「心と心」 でその制作過程を見ていただきましたが、
今回、のしてんてん奉賛会の会期に間に合わせるタイミングで作品を完成させました。
その出来を判定するのは、亭主。
大坂を斜めに横断してやって来てくれた亭主の言葉にドキドキでしたが、見事合格点を頂きました。
「気に入りました。青さがあって、舟が揺れながら音楽を発しているようです。」という評も芳名帳に添え書きされていました。
で、のしてんてん、急に胸を張ってうんちくを言い出す愚か者です。(不合格だったら一言もないくせに)
音楽は難しい課題でした。
どうすれば、どう描けば、なかなか答えに行き着きません。そのうちに思い出したのです。
そういえば、子供の頃、頭の中にたくさん音楽が流れていたことを。
まだ小学校に上がる前だったか、まるで天国から聞こえてくるようなコーラスの歌声が満ちていた、そんな時期のことをはっきり思い出しました。
そのことを 捕捉の話(音楽) で書きました。
そこではっきりわかったのです。つまり、空間を描きこんだらいいんだということです。
本当に空間を描きだすことが出来れば、自然に音楽は流れてくる。そう思えたのです。
5次元を意識して、空間を思い浮かべる。この感覚と、絵のイメージに齟齬がなければ、それが音楽の聞こえる絵だ。そう思えるようになって、一気に絵が進みました。
あとは人を意識させる船をくわえるだけ。
それから青色をクリアしなければいけません。
いくつか試作を描き、鉛筆の雰囲気を保ちながら、青のエキスだけを取り出す工夫の思考錯誤です。
暖かい青と冷たい青を微妙に組み合わせて見ると、空間に風が生まれました。
で、やっと、会期前日に完成。気に入ってもらえてよかった。
奉賛会当日、
もしお友達に、音楽が聴こえない、と言われたら…などと、おどかしたりして
すみませんでした(笑)。
あの絵は、北藪和画伯が席を外していらっしゃった時、ふたりのお客さんが
『良いなあ』『心が吸い込まれそうだ』とおっしゃってましたよ。ただ、お友達がどうおっしゃっるのかは未知数だな…
と思い、黙っていました。
挑戦クリア、おめでとうございます。
さて、むっちゃんの挑戦。会期中に10本の童話読ませてもらいました。
ありましたよ。なかでも私の心に響く一篇「木枯らしの誇り」 風がビンビン響いてきました。
やりましょう。真剣勝負を^x^
ありがとうございます。
あの中では、異色の一編、かな?と、私は思っていましたけど(笑)。
前向き?な感じが、響いたのでしょうか?
嬉しく思います。とても楽しみにしています。
真っ先にタイトルが気に入りましたよ。
もちろん中身も。
触発されました。描きたいものが動き出しました。