のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

のしてんてん10

2011-02-01 | 宇宙と心

 

  のしてんてん系宇宙は5次元空間という認識によって得られる、最大の領域を示した世界である。

 その構造は、すでに述べたように、3次元の現実空間と2次元の心理空間の融合した宇宙だと言える。

 この2次元の心理空間について考えてみよう。

 言うまでもなくこれは時間とスケールの次元である。

 時間についてはすでに一般化されている認識で特に説明は要しないが、図式化すると今現在を中心にして過去と未来が広がっていく、時間軸として考えることが出来る。

 この時間軸で重要なことは今現在という原点以外の地点はすべて、今ここには存在しない空想の世界だということである。

 もう一つの心の次元であるスケールの軸はどうだろうか。これも図式化して考えると、今現在を原点にしてミクロとマクロに向う一本の軸と考えることが出来るだろう。

 ゼノンの逆説といわれる、アキュレスとカメの話は有名であるが、アキュレスが永遠にカメを追い越せないというのは、スケール軸を考慮に入れて認識する限り、矛盾も破綻も生まれない正当な現象として理解できるのである。

 つまりアキュレスとカメはスケールの軸の上を真直ぐにミクロの方向に向っていることになるのだ。アキュレスとカメの間隔が半分に縮むと同時に、アキュレスとカメの身体も半分に縮んでいる。すると縮んだアキュレスから見ればカメに一センチも近づいていないことになるだろう。同じように、2点がミクロンで測る距離に近づいても、同じ割合で体が縮めば、縮んだアキュレスが見るカメは同じ距離を隔てた向こうに見えるのである。

 時間とスケールの軸をX軸Y軸と考えれば、アキュレスとカメは単にY軸の上を移動しているだけのことであり、そのとき当然X軸は0のまま、つまり時間は停止しているのだ。

 こうしてゼノンの逆説は、スケール軸を知らないものが世界を認識して理解した世界の姿としての好例となる。

 スケールの軸を知れば、ゼノンの設問は逆説ではなくなる。時間が過去から未来に流れるように、しごく当然のこととして私達は理解することが出来るのである。

 のしてんてん系宇宙は、5次元を認識することによって、ゼノンの壁を打ち破り、更に大きな世界として私達に与えられるのである。

 20世紀が4次元の世界を認識する世紀だとすれば、21世紀は5次元の世紀と呼ぶことが出来るだろう。

 次回はスケールの次元のカラクリを探ってみよう。

 

 

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2 コメント

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ゼノンのパラドックス (もののはじめのiina)
2018-11-17 09:50:11
「ゼノンの逆説」を知らなかったので、WEBで調べると「アキレスは先行する亀に追いつけない」「飛んでいる矢は静止している」などとありました。

> ゼノンは逆説ではなく正当な数学論にならないでしょうか。
ゼノンは、ギリシャのエレア学派だそうです。
アリストテレスによれば、質疑応答により知識を探求する方法(弁証法)は、このゼノンによって初めて発見(発明)されたとあります。

逆説なるものは、しっかりした正論を知ってなければ出来ぬ手法ですから、当然に「正当な数学論」であるといえると思います。

(のしてんてん)さんは、総てにおいて「五次元」に誘導しようとしますから、理解していないiinaとしては、何が何だか難しくて分からなくなります。

「アキレスは先行する亀に追いつけない」は、本当は追い抜くところを敢えて異なった手法を用いて異論を唱える論法です。
「1+1=1」の逆説も、勘違いするように誘導しています。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/525ef1673939e7d0519d319481a12f7d


  iinaの当該ブログ記事のアドレスをコメント上のURLに置きました。
また、iinaのブログ初投稿発掘ありがとうございました。

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もののはじめのiina様 (のしてんてん)
2018-11-17 10:53:09
「1+1=1」は逆説ではなく、単なるトリックですね。Xの自乗の解ををあえてプラスだけ取り上げて結果を誘導したものと、昔教えてもらったことがあります。

けれどもゼノンのそれは、無限分割問題であって決して勘違いするように誘導するトリックではありませんね。

「2」を半分に分割して、その半分をさらに半分にする行為を繰り返すと、この行為は永遠に終わりません。どこまで行っても残る半分がある訳ですから、分割出来る訳ですよね。これは数学上の事実であり真実ですね。

現在の数学では、この無限をもっと視覚的に観ようという観点がないのです。

つまりゼノンの説は時間を無視した詭弁だと言って片付けてしまている。
これも訊いた話です^が^
なんとなく分かるような気がするのです^ね^

矢は飛ぶのが常識。その常識を別の方向から見ようとしなかったのだと思うのです。

無限が現れるからこれで終わり。

それはそうですが、そこから引き返さないでなぜ無限に見えるのかと考えたら、あるいは、この事実をもっと人間に都合のいい考え方は無いのかと考えた結果、そこに次元を見出すことが出来るというのが五次元なんです。

その効用は大きいと思っているのです。

そこから時間に匹敵するスケールの次元が見えてくるのですから。

これは意味のない妄想ではないと思っているのですが、

いかがでしょうか
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