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今夜のNHK「鶴瓶の家族に乾杯」はゲストに歌舞伎俳優の中村勘太郎(もうすぐ勘九郎を襲名するらしい)を迎えて広島県安芸高田市を旅する前篇だった。中村勘太郎が安芸高田市に古くから伝わるという郷土芸能「神楽」を見たいというのがこの町を選んだ理由だった。中でも美土里町神楽門前湯治村という地域には「神楽」とともに「歌舞伎」も行われているという。詳しくは来週の後編を見なければわからないが、おそらく神に奉納する歌舞である「神楽」を、大衆も「歌舞伎」として楽しむようになったのだろう。今年7月に亡くなった原田芳雄さんの遺作となった「大鹿村騒動記」の舞台、長野県下伊那郡大鹿村に伝わる「大鹿歌舞伎」は今や全国的に有名になったが、日本にはところどころにこうした伝統芸能が連綿と守り続けられている町や村がある。昔はおそらく日本全国どこでも見られたのではないかと思うが、残ったところと廃れたところ、その違いはどこにあるのかとても興味深い。僕が最初に興味を抱いたのは「大鹿村騒動記」の元ネタとも言える、3年前にNHKで放送されたドラマ「おシャシャのシャン!」を見てからである。