徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

アクターズ・スタジオ・インタビュー

2009-10-16 23:10:59 | 映画
 夕方、何気なくテレビのBS2をつけたら、「アクターズ・スタジオ・インタビュー」をやっていた。最近はあまり見なくなったが、以前は熱心に見ていた番組だ。映画人の養成機関であるアクターズ・スタジオで教鞭をとるジェームズ・リプトンが、第一線で活躍する名優や名監督らに迫るインタビュー番組である。オーディエンスは同校の生徒が中心で、もともと教育の一環としてやっていたのが人気番組になったものらしい。アクターズ・スタジオといえば、マーロン・ブランド、ポール・ニューマン、アル・パチーノ、ダスティン・ホフマン、ロバート・デニーロなど、卒業生にはそうそうたるメンバーがいる。ちょうど僕が中学か高校の頃、アクターズ・スタジオで教える「メソッド演技法」で育った「メソッド・アクター」といわれる俳優たちと、ハリウッドの伝統的なスターシステムで育った俳優たちとの演技論争が盛んだったことを思い出す。
 今日はたまたま、トム・クルーズが出ていた。「ラスト・サムライ」の撮影裏話なども話していたが、この番組に出演する俳優には、素をさらけ出すタイプと、あくまでもスターを演じきるタイプと両方あるようだ。司会のジェームズ・リプトンはそんなことはお見通しのようで、時々彼の眼が意地悪そうに光るのが、なんとも恐い。

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2 コメント

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おはようございます (小父さん)
2009-10-17 09:38:43
この番組好きですよ。
トム・クルーズやっていましたか?
見逃しましたね。
以前はこの番組を目を皿のようにして探して
見ていました。
録画もけっこう持っています。
司会者は教鞭をとってる人なんですか?
次々と矢継ぎ早にいろんな質問をするので
どんな立場の人かな?といつも思っていました。
メソッド演技法とスターシステム論争とは
簡単に言ったらどんなことなんでしょうか?
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Re:おはようございます (FUSA)
2009-10-17 11:05:02
やはりご覧になってましたか!
メソッド演技法というのは簡単に言えば、役柄をよりリアルに演じようというのが目的ですが、昨日のトム・クルーズも言ってましたが、演じる人物になりきるため、映画には出てこないその人物の生い立ちなどを設定して、それを追体験することによって、できるだけその人になりきろうとする考え方です。これに対して旧来のハリウッド映画には伝統的に、ヒーローはヒーローの演じ方、しゃべり方、動き方が確立されていて、それを守っていこうという考え方があります。ちょっと例えは違うかもしれませんが、歌舞伎と新劇の違いみたいなものでしょうか。どちらも一長一短があって、メソッド演技はリアルだけれど、観客に伝わりにくいこともあり、今でも賛否両論あるようです。
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