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そして、仙台が3大ブスといわれるようになった理由の一つに、昭和時代に活躍した作家・坂口安吾の随筆「美人の消えた街」で「仙台に美人はいない、それは高尾の祟りであろう」と書かれていることが影響したのではないかという識者の解説があった。
高尾というのは、江戸吉原随一の花魁「高尾太夫」のこと。放蕩の限りをつくしたという仙台藩3代藩主伊達綱宗は高尾太夫に惚れ込んだものの、太夫が意に従わなかったため斬殺したという俗説がある。この祟りで仙台には美人がいなくなったという説だ。
実は高尾太夫というのは11代目までいたらしく、この仙台高尾と呼ばれる太夫は2代目。そしておなじみ古典落語の演目で知られる「紺屋高尾」に登場する高尾太夫は6代目だという。
【紺屋高尾あらすじ】
紺屋の職人久蔵は吉原一の遊女である高尾太夫の花魁道中を見て一目ぼれ。恋の病で寝込んでしまう。わけを聞いた紺屋の主人から10両もあれば高尾に会えると教えられ、3年間身を粉にして働き10両を貯める。裕福な町人の息子と偽って、念願かない高尾太夫と会うことができた。しかし後朝の別れの際に、次はいつ来てくれるかとたずねられ、真実をすべて話す。そして、高尾太夫に会うためには、また3年働いて金を貯めなければならないことを話す。この話を聞いて感動した高尾太夫は、年季が明ける来年には自分が紺屋の女房になると言い、実際、晴れて年季が明けると、久蔵と高尾は夫婦になり生涯添い遂げたという。