連日の猛暑続きだったので、ぬなかわヒスイ工房の裏に広がる家庭菜園に置いてある日本ミツバチの巣箱に日除けを作ってやった。
巣箱入り口で後ろ向きになってブブブブと羽ばたいて巣箱の中に風を送っている日本ミツバチが熱中症にならないのかね?という親心である。
ある日、観察していたら巣箱の前に異様な数のミツバチが密集していたので、K師匠に連絡したら巣箱内部が過密状態になっていると回収していった。
どうやら女王蜂がいなくなってしまったらしい。
過密状態が嫌で逃げたのか?肉食系の蜂に食われてしまったのか?
いづれにしても、ぬなかわヒスイ工房の付近はミツバチが繁殖するのに良い環境らしく、K師匠が住んでいる山間地より蜜の集まりが早いそうだから、来年の春も巣箱を置いてくれるそうだ。
採蜜板に蜜が一杯になって、巣箱の蓋にまで巣を作っている状態
ぬなかわヒスイ工房は、千七百年前の奴奈川族のヒスイ工房遺跡の真上に建っている。
私が小学3年の時に発掘調査にきた小林達雄先生(縄文のご意見番のような有名な考古学者)が、「ここは北に日本海、西に黒姫山が観えて景色がいいし、土砂崩れや洪水などの災害の心配が少ない所。古代人が住む条件が整っていますよ。」と説明していた。
古代人が住みやすい所だから、ミツバチだって住みやすいのだろう。
多分、千七百年前のご先祖も日本ミツバチの蜜を堪能していたに違いない。