工房リフォーム工事の写真で、窓枠の写真を載せたら色んな人から完成はどんな形なのだ?と質問された。
過去、納屋も含めると10棟近くのDIYをしてきた経験から、素人が作るには横滑り窓が最適と実感している。
構造と作り方はシンプル。硝子の代わりにポリカーボネード製の複層板を使用した。塗装はキシラデコール。
インゴ角(一寸五分角)くらいの太目の角材を押切(垂直にカットできる卓上丸鋸)で垂直にカットして、インパクトドライバーでビス止めするだけ。
私の場合は旅先で見聞してきた東南アジアのバラック小屋や古民家、神社仏閣の蔀戸(しとみと)がヒントになっている。
開口した時の固定は右側の「打掛金具」を使用。
平安時代には台鉋がなく、建具を横に滑らす引き戸を作るのは大変だったから、敷居の必要ない鴨居から蝶番でぶら下げるだけの蔀戸は、最もシンプルな構造の窓と言えるだろう。
ちゃんと水切金具も自作してある・・・ガルバリューム鋼鈑波板の端材を叩いて平にして板金加工してある。
一般的な引き違い窓なら敷居や鴨居の溝堀用の鉋か丸鋸の刃が必要だし、窓を全開すると窓の半分しか開口寸法がないのが欠点。
ところが横滑り窓は、窓の寸法そのものが開口寸法になってくれるので通風面積が広く、窓を開けておいても多少の雨風なら室内に雨が吹き込まないという優れもの。
5年前に作った既存部分・・・鍵は5寸釘を差し込んであるだけだが、下手な鍵よりよほど防犯には有効。
たまたま古民家をDIYでリフォーム中の友人がこの窓の詳細を聞いてきたが、写真を観て構造と作り方を想像できなければ作る事はできないでしょう(笑)