ヒスイに似ており、かってはヒスイとされていたアルビタイトという鉱物で石笛を作ったが、真っ白過ぎて面白味がない。
思案を巡らせて閃いたのが、ホツマツタヱの文字「あ」をデザインすること。
ホツマ文字(ヲシテ文字)の「あ」を線刻した後に赤漆を塗り込んだ石笛がこれ。
ホツマツタヱとは神代からの古文書で、使用されている文字はホツマ文字とかヲシテ文字と伝えられているが、江戸時代に創作され偽書との説もある。
真偽はともかく、最初の母音の「あ」が、点と同心円で表現された図像である事は卓見だろう。
丸に点の図像は、縄文土器に多用される渦巻文様の簡易化ではないだろうか?
最初の発生が点で表現され、世界が螺旋を描きながら拡大していく・・・時を経て拡大しきった円が収束していく点に戻っていくのが、縄文土器の二重螺旋模様ではないのか?
聖書には「光あれ」との神の言葉で世界は始まったと書かれているが、インドでは宇宙開闢は聖音オームAUMで始まり、インド人はアとオの中間でアウムと発音する。
「ア」が宇宙開闢の音・・・面白い。
言っておくが、私は神道オタクなどではなく、ホツマの真偽に関してはどうでも良いと思っている。
ただホツマ文字の「あ」の図像は優れていると思う。