縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

縄文土器様式のコーヒーカップ・・・贈与と返礼の縄文仲間

2021年03月12日 07時51分32秒 | 縄文
青森の左京窯さんから、佐渡の赤玉製の勾玉の返礼だと、倍返しに縄文土器の様式で作られたコーヒーカップが贈られてきて恐縮。
縄文晩期の是川遺跡の近くにお住まいなので、亀ヶ岡式土器をモデルにして穴窯で焼成した逸品。釉薬は薪材の松の灰を自然に被った「灰被り」というものであるらしい。
我々の間には現金のやり取りの無い「贈与とその返礼」という縄文式の人間関係が成り立っておるのです。
 
ヌナカワ姫関連の著作で、「縄文時代の糸魚川は翡翠の貿易で莫大な財を成していた」と書いている人がいたが、貨幣経済ではない縄文時代において交易はあっても貿易などあり得ないし、莫大な財とはなんだろうか?
 
書かれているプロットも弥生文化の時系列がメチャクチャなのだが、思いつくまま何でも書けばいいってもんじゃないし、編集者も校正しないと恥ずかしいですぞ。
亀ヶ岡式の蚊取線香の蚊やりや、350㎜lサイズの大振りなマグカップがあれば、俺なら欲しいぞ!とアイデアをお伝えした。
 
普段はフリーマーケットで売っているそうだが、コロナ禍で売る機会がなく在庫になっているらしい。
 
どなたか販売してくれる方がいらっしゃらないものだろうか。
 
とりあえずぬなかわヒスイ工房の通販サイトでパイロット販売でもしてみっか。
 
もちろん、見返りを求めない贈与による、疑似的な親戚関係社会構築活動の一環として。
 
 

3月10日は東京大空襲の日・・・非人道的な核兵器という言葉の欺瞞

2021年03月10日 07時29分57秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画

6年前の3月10日は、ヒロシマの原爆投下の死者に匹敵する10万人の死者行方不明者をだした「東京大空襲」の日。

この世界史上最大の無差別爆撃を調べると、「非人道的な核兵器」という言葉がいかに欺瞞に満ちているかがわかる。
 
人道的な兵器などある訳が無いし、戦争に正義などないのだ。
 
爆撃を指揮した米軍陸軍航空隊ルメイ大将の作戦計画に対し、米軍内でも無差別爆撃は戦争犯罪になるのではと疑問視されたが、ルメイは下町は軍需産業を支える家内制手工業地帯であり、これは軍需工場への爆撃であるので問題なしとした。
 
日本政府は焼夷弾のクラスターが落ちてきたら、手袋をはめて屋外に出し、バケツで水をかける初期消火を国民に呼びかけたが、そのような行為はまさしく焼け石に水で、かえって死傷者を増やしたのではないかと、この大惨事を経験した半藤一利さんは証言している。
 
そして戦後の佐藤栄作内閣は、ルメイが航空自衛隊の設立に貢献したと、勲一等旭日章を叙勲。
 
東京大空襲どころか、アメリカと戦争をしたことを知らない大学生がいるそうだが、この日を忘れてはいけない。
 
 
 

アクアミューズ艇があれば親不知往復航海!・・・したいねぇ( ´艸`)

2021年03月08日 07時49分03秒 | 田舎暮らし
高校の時に初めてヨットに乗って、風の力だけで波を切ってグイグイと進む驚きは、海が世界に繋がっていることを実感できる素朴な驚きでもあった。
 
夏の日に夕陽を追って沖に出る至福・・・聴こえるのは波を切る音だけだ。
 
このところ帆走熱がぶり返して、暇があればネットで中古艇を探してしまうが、どんな艇が糸魚川に向いているかを考えると・・・。
 
 
 
天才ヨットデザイナー横山晃さんがデザインした「アクアミューズ」はカヌーにもなるヨットで、鹿児島から北海道まで縦断航海した人もいる名艇。やっぱりこれかなぁ。
 
この艇は波を被っても自然排水されるデザイン、180度転覆しても簡単に復元できる浮沈構造、しかも自重はたった25キロしかないので、独りでカートップ可能。
 
シーカヤックではド根性がいる親不知までの日帰り航海も、鼻歌を歌いながら可能で、実際に高校時代に私にヨットを教えてくれた師匠は、帆走専用のシーホッパー艇でやっているそうな。
 
欲しいけど問題は置き場所なのです。
 
高校の時までなら家の裏の浜に置きっぱなしにして、好きな時に乗れたのだが、海岸浸食で浜がなくなっった現在は無理。
 
昔のヒスイ海岸を知らない人は信じられないだろうが、子供の頃は野球できたんだけどねぇ。
 
シーカヤックで釣りをしているのは長野県人ばかりで、地元の若者は面倒臭いからと海で遊ばなくなっている。
 
もったいないよう。

佐渡の赤玉で勾玉を作ってみた感想・・・歩留まり悪過ぎ

2021年03月06日 10時15分15秒 | ぬなかわヒスイ工房

佐渡の赤玉(碧玉・ジャスパー)を加工したいものだと投稿したら、青森の縄文仲間の左京窯さんから贈られてきたゾ。

全体の8割くらいを占めるレンガ色の部分には所々に石英が含入していて、この部分が丈夫かと思いきや加工してみたら石英が抜けてポーラス(多孔質)に・・・職人言葉で「練れていない」部分。
原石の石目を読んでプレート作りする工程は非常に大事。
原石の窪みに青いビーズが嵌っているのは、バレル研磨機のセラミックメディアですな。
逆に全体の2割くらいしかなく、土っぽくて頼りなさそうな朱色の部分が平滑に仕上がった。
赤玉は弥生時代中期から後期にかけて小型の管玉(チューブ状の装身具)しか作られていないようだが、以上の経験から朱色の部分を選んで大きな装身具や、複雑な形状の勾玉を作るには歩留まりの悪い石材ということが解った。
怪我の功名で、ポーラスの部分がホンモノの出土品っぽい感じがしますな・・・売り物にはならないけど( ´艸`)
 
そんな理由もあって、古墳時代になると半透明でより鮮やかな赤瑪瑙に取って替わられたのではないか?
 
そのように感じた次第。
 
佐渡の学芸員さんのご意見を聞いてみたいもんですナ。
 
 

 


言葉で説明すると逃げていく、懐かしいモノ・・・白ヒスイ「ハヤトの石笛」

2021年03月05日 07時59分17秒 | ぬなかわヒスイ工房

平城京の井戸遺構から出土した「隼人の盾」を知ったのは20歳くらいの時で、心の奥底に眠っている何かに響いて、「これ知ってるぞ!懐かしい!」と得体の知れない胸騒ぎを感じた。

実物は上下に三角が連続した鋸歯紋も描かれ、赤い部分には黒で二重に縁どられているが、そっくり同じ文様が描かれている台湾の蘭嶼島に住むタオ族の漁船の存在を知ったのは高校生の時。

5歳くらいから同じ文様を描いていたことも思い出した。逆S字の渦巻模様は、睨み返しの破邪の文様?膨張と収縮を繰り返す宇宙、すなわち人智を超えた神なるものの抽象化?言葉で説明しようとするとずれていってしまう何かであることは確か。
小学生の時、逆巻く波の奥の緑色を見た時、「知ってる!ヒスイの色だ!あそこに還りたい!」と狂おしい想いにかられたことがあり、そんな経験の積み重ねがヒスイ職人になった動機の一つなのかも知れない。
白ヒスイに線刻彩色した「ハヤト石笛」。子供のころからの驚きが今でも新鮮に繋がっていて、仕事になっているのは幸せ。
 
 
 

 


劣等生にも活躍の場を・・・角閃石混じりのニボシ勾玉

2021年03月03日 08時14分11秒 | ぬなかわヒスイ工房

ニボシ勾玉でえす。

ヒスイは様々な鉱物が入り混じる岩石だから、綺麗な緑色の部分だけを使うと無駄が多く出てしまう。
年に一度、翡翠デザイン画コンテストがあるのだが、受賞作はエメラルドグリーンのヒスイと貴金属を組合せたイメージ画ばかりで、そんな綺麗なヒスイなど欲しくても入手できるものではないし、まるでエメラルドのジュエリーコンテストのよう。
優等生だけを選んで「これがヒスイ!」とすると不純物混じりのヒスイが可哀そうだから、劣等生にも光を当てたくなる。
黒い部分は捨てられてしまう角閃石の部分だが、緑の部分とのコンストラストが面白いから残してみた。
 
ラクビー日本代表や、映画「七人の侍」みたいな凸凹した集団は魅力的。
 
だから劣等生だって個性の一部。
 
そんな想いで作った、曲がっていないニボシ勾玉。
 
 

 


気分はもう夏!・・・ラスタマンにイメチェンしたボクでえす

2021年03月01日 07時46分04秒 | ぬなかわヒスイ工房

気分はもう夏!イエ~イ!って感じ。

装身具、服装、化粧は身体感覚の変容をもたらすのでRという研究の一環から、ラスタマンにイメチェンしたボクでえす。
 
シスコのブラザー・ルーカス一行も祝ってくれて、ぬなかわヒスイ工房もインターナショナルになったもんだぜベイビーって感じのハッピーな感じかな。
 
春だからねぇ( ´艸`)