縄文人(見習い)の糸魚川発!

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稚児ケ池が初めてマスメデイアで紹介された・・・悲劇のヌナカワ姫伝説

2022年10月04日 07時26分07秒 | ぬなかわ姫
「古代のラブロマンス」に埋没していた、ヌナカワ姫の悲劇的な伝説と稚児ケ池が初めてマスメデイアで紹介された。
9月30日の新潟日報の夕刊で紹介されたのだが、あまり突っ込んだ内容ではないところは媒体の性格上、無理もないこと。
 
ヌナカワ姫と稚児ケ池にまつわる伝説は、数あるヌナカワ姫伝説の中でもっとも具体的、かつ考古学の調査結果と整合性が高いのだが、糸魚川市が宣伝している「古代のラブロマンス」とは真逆の陰惨な口碑なので、これまでマスメデイアで取り上げられることはなかったようだ・・・。
 
観光客増大の目的はよいにしても、都合の悪い情報に蓋をして古事記の一部を拡大解釈して創作された「古代のラブロマンス」を、史実のように宣伝してしまっていることろが問題。歴史修正主義とまでは言わないが。
 
地域のためというなら、まず最初に信仰の対象であるヌナカワ姫と、伝説を語り継いできた祖先たちへの敬意を忘れてはならないのではないか?
 
口碑は地域の文化遺産ということも忘れてはならない。
 
実際に「古代のラブロマンス」を真に受けて糸魚川観光に来た女性グループをガイドして、稚児ケ池にまつわる悲劇的な口碑を教えたら「なんて酷いことを!女として許せない!」と怒っていたが、こういった事態は宣伝という点で逆効果ではないか。
 
こんな話がライター氏の琴線に触れたようで、パレスチナ問題やロシアのウクライナ侵攻、アイヌ民族への迫害の歴史へと脱線していった。
 
 
破れ去りし者、滅びし者は語る口を持たない。それでも小さな、耳を澄まさないと聴こえてこない小さな嘆きの残滓が、悲劇の口碑ではないだろうか。
 
 
 

 


燃える闘魂、逝く・・・アントニオ猪木を偲ぶ

2022年10月02日 08時14分19秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
最強の格闘技を決める異種格闘技戦なんて、野球とサッカーの試合をして球技の世界一を決めるようなもんでしょ?そんな批判をものともせず、アマチュア空手家も興行の世界に引き込み、格闘技ブームを作ったアントニオ猪木。
昨夜は猪木の追悼で「四角いジャングル・格闘技世界一」を視聴したが、出てくる人のほとんどは故人となっていて、熱い時代の熱血漢たちを偲んだ。
 
モハメド・アリと戦った男の看板があったから、イスラム圏では猪木の知名度は高かった。
 
湾岸戦争で人質となった40数名の在留邦人を、個人の立場としてバクダットで新日本プロレスの興行と共に、サダムフセインに人質解放の直談判に成功。
 
帰国した人たちが「外務省はなにもしてくれなかった。猪木さんのお陰です」と猪木を称えたが、外務省や政治家は面白くなかっただろう。
 
バクダットの人質救出の二匹目のドジョウを狙ったのか、北朝鮮出身の力道山の弟子だった縁を頼りに、拉致被害者救出のために北朝鮮で初めてのプロレス興行もしたが、こちらは成功せずに借金が増えただけだった。
 
3秒以内なら反則が許され、お客さんが喜べば結果オーライというプロレスルールを事業や政治の世界でも発揮したから、独善的なスタンドプレーや会社資金の私的流用など批判も多かった。
 
燃える闘魂、アントニオ猪木は、なにをやっても、最後までプロレスラーだった。熱い姿を見せてくれてありがとう、と謝辞を贈る。
 
 
 

 


憧れのステンドグラス!・・・ぬなかわヒスイ工房改装プロジェクト

2022年10月01日 07時26分26秒 | ぬなかわヒスイ工房
工房とギャラリーの間仕切りに、採光用にステンドグラスの嵌め殺し窓を設置。
外国映画にはステンドグラスから差し込む光が、登場人物の心理状態や映画の世界観を象徴的に使われることが多く、「ミツバチのささやき」の居間には黄色、「ウエストサイド物語」のマリアの部屋には赤い色ガラスが印象的に使われていて、ずっと憧れていた。
実際にやってみると映画のようにロマンチックにならないのは、映画では同系色のフィルターや照明を使って色彩を強調しているからだろう。
 
それと20㎝角のステンドグラスが1枚で2,000円もするとあっては、予算的に「とりあえず気が済むようにやってみた!」というレベルでしかなく、本来なら広い面積で外壁に面してなければならないのだろうな。
 
やらずにモヤモヤするより、気が済んだからよかった~( ´艸`)