Mars&Jupiter

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アルヴェーンのダラ狂詩曲、突然の雷雨、そしてメラルティン

2007-07-30 07:31:46 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日は夕方鶴ヶ峰から歩こうと思ったら突然の雷雨。
どうにもならないと思い、ウォーキングは断念した。
激しい雨と落雷の音が、数時間続く。
いよいよ夏到来ということだろう。

フィンランドのメラルティンの交響曲全集を買った。
メラルティンは6つの交響曲を残している。
また、時間のあるところでじっくり聴いてみようと思う。

途中聴いた曲は1872年生まれのアルヴェーンの作品である。
スウェーデン生まれの作曲家であるアルヴェーンは、
CDの解説書によると若い時期はストックホルムで生活し、
15歳から音楽学校でヴァイオリンを学んだようだ。
1897年から西ヨーロッパに渡り、
ブリュッセルでヴァイオリンの技術を磨き、
ドレスデンでは指揮法を学んだ。
ストックホルムに戻ってからは、
作曲の教師としての地位を得て、
1910年から30年間はウプサラ大学の音楽監督の地位にあった。

ダラ(ダラーナ)狂詩曲(スウェーデン狂詩曲第3番)は、
1931年に作曲された作品で、後期の部類に属す。
ダラ(ダラーナ)とはダラーナという地名から来ている。
25分近くの長い作品で、北欧の魅力あふれる曲である。
曲の冒頭から物悲しい旋律がオーボエによって奏される。
弦楽器が、そこにノルタルジックな雰囲気を添える。
スウェーデンの民謡が随所に使われているようで、
ある時は寂しく感傷的に、ある時は楽しく愉快に、
ある時は激しく情熱的に、曲は様々な表情を見せる。
そんな気分の移り変わりが、音楽の中で表現されていく。
最後は最初の物悲しいオーボエの旋律が再現され、静かに終わる。

岩礁の伝説は1904年に作曲された交響詩で、
作曲者の指揮のもと王立歌劇場管弦楽団により翌年初演された。
聴いていると映画音楽のようでもあり、描写的で、美しい作品だ。

それにしても、何て二つともロマンティックすぎるのだろう。
この時代の音楽界の時流からは離れていたに違いない。
でも、こんな作品が20世紀の作品として残されていてよかった。
音楽は人を感動させるものだから、
時流に乗るだけがすべてではないだろうなあと思う。
あーあ、やっぱり北欧に行ってみたいもんだ。
(暇も金もないけど)
コメント
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