最悪の日、腹痛と熱と、そして癒しのモーツアルトのセレナード第10番

昨日はウォーキングどころではなかった。
一日中腹痛に悩まされ、夕方近くには寒気がして、
家に帰ってすぐに寝て、体温を測ると39度の熱。
雨風の音が激しい夜中に熱を下げる薬を飲み、
熱の方はなんとか少し下がったが、
腹痛はなかなかおさまらない。
こんな時は音楽を聴くどころではない。
とにかく休養するしかない。

ところで、モーツアルトの音楽は癒しを与えてくれる。
以前、独身時代に原因不明の熱が続き、寝ていた時に、
モーツアルトのセレナード第10番を聞いた。
「グラン・パルティータ」という名前がついているこの曲は、
映画「アマデウス」でも使用された曲だが、
三曲目のアダージョを聴いている時に涙が出てきた。
モーツアルトの音楽の素晴らしさに感動してしまったのだ。

その時思ったことが、それまでの生活の中で、
ゆっくり音楽を聴くような心の余裕がなかったということだ。
モーツアルトの音楽は、ゆっくりと私の心にしみてきた。
音楽にも色々あるが、心を癒すモーツアルトの音楽は貴重だ。

この時、聴いた演奏は、コレギウム・アウレウム合奏団のもの。
２回録音しているが最初の録音（1972年）の方がいい。
古楽器ブームがはやるようになった時期の録音で、
素朴な演奏が何といってもいい。