昨日は夕食をとってからナイト・ウォーキング。
二俣川から緑園都市まで歩く。
日中は、暑いのでなかなか歩くのはきつい時期になっている。
途中聴いた曲は、ウーノ・クラミの管弦楽曲。
クラミは1900年生まれのフィンランドの作曲家で、
1920年代に登場した作曲家たちの世代に属し、
この中にはモダニストの代表的な作曲家メリカントもいる。
クラミは1930年代に創作力の頂点にあったようで、
主要な作品は1930年代から1940年代に作曲されている。
カレワラ組曲は、1933年から1941年にかけて作曲された。
第1曲「大地の創造」のダイナミックな曲調は、
ストラヴィンスキーやショスタコーヴィチっぽい。
第2曲「春の芽吹き」は、ゆったりとしたロマンティックな曲。
CDの解説者はストラヴィンスキーの「火の鳥」を想起させると
書いているが、ホルンの吹奏のところがそうなのだろうか。
第3曲「テルヘンニエミ」は、早いスケルツォの部分が、
やはりストラヴィンスキーっぽくはあるのだが、
もちろん、ある部分には北欧的な部分が現れる。
第4曲「レミンカイネンの子守歌」は、物悲しい感じで、
民謡的な旋律に基づくいかにも北欧的な曲である。
第5曲「サンポの鋳造」は神秘的な感じから始まり、
徐々に組曲全体を飾るクライマックスを築いていく。
最後は華やかに金管楽器が鳴り響き終わる。
「サーリ島におけるレミンカイネンの冒険」も、
ストラヴィンスキーの新古典主義の影響を受けた印象を感じる。
10分ほどの作品ではあるが、曲の後半になるにつれ、
シベリウスのような(ニールセンっぽいところもあるが)
北欧的な曲調になり、終わり方はシベリウスっぽい。
「海の情景」は1930~1931年に作曲された初期の作品だ。
第1曲「霧の朝」を聴くだけで、神秘的な音楽の中に
ドビュッシーやラヴェルなどの影響をみることはできる。
第2曲「キャプテン・スクラプチナット」は、
CDの解説にもあるようにスペインのファリャの
「恋は魔術師」や「三角帽子」を思い起こさせる。
これは第3曲「見捨てられた3本のマストの船」にもみられる。
第4曲のノクターンは北欧的な民謡調の旋律であり、美しい。
第5曲バレエの情景の冒頭はラヴェルっぽくあるが、
曲の旋律は北欧の民謡的旋律に基づいている感じだ。
第6曲「3Bf」はCDの解説書にあるように
確かに主旋律がラヴェルのボレロのテーマに似てはいる。
それをオーボエに吹かせるとなお、はっきりしてしまうのだ。
その展開の手法もボレロと同じというところがどうなんだろうか。
そうはいっても、本家本元にはかわならいだろうが、ね。
スオメンリンナ序曲は1940年に作曲された作品で、
さわやかで華やかな感じの北欧的な作品である。
ヘルシンキに近い沖合いの島々の名称からきている、
この島々は、最初はスウェーデン領であったが、
フィンランドが独立してからはフィンランド領になり、
スオメンリンナというフィンランド語に改められた。
この島はスウェーデン領の時代から要塞として使われ、
現在はユネスコの世界遺産に登録されている。
スオメンリンナは「フィンランドの城塞」という意味のようだ。
何度も刻まれる小太鼓のリズムは、軍隊の象徴だろうか。
戦争と占領の歴史が背後にあるようで、一見さわやかな曲も、
曲の背景を知り、よく聴くと複雑な気持ちになってしまう。
二俣川から緑園都市まで歩く。
日中は、暑いのでなかなか歩くのはきつい時期になっている。
途中聴いた曲は、ウーノ・クラミの管弦楽曲。
クラミは1900年生まれのフィンランドの作曲家で、
1920年代に登場した作曲家たちの世代に属し、
この中にはモダニストの代表的な作曲家メリカントもいる。
クラミは1930年代に創作力の頂点にあったようで、
主要な作品は1930年代から1940年代に作曲されている。
カレワラ組曲は、1933年から1941年にかけて作曲された。
第1曲「大地の創造」のダイナミックな曲調は、
ストラヴィンスキーやショスタコーヴィチっぽい。
第2曲「春の芽吹き」は、ゆったりとしたロマンティックな曲。
CDの解説者はストラヴィンスキーの「火の鳥」を想起させると
書いているが、ホルンの吹奏のところがそうなのだろうか。
第3曲「テルヘンニエミ」は、早いスケルツォの部分が、
やはりストラヴィンスキーっぽくはあるのだが、
もちろん、ある部分には北欧的な部分が現れる。
第4曲「レミンカイネンの子守歌」は、物悲しい感じで、
民謡的な旋律に基づくいかにも北欧的な曲である。
第5曲「サンポの鋳造」は神秘的な感じから始まり、
徐々に組曲全体を飾るクライマックスを築いていく。
最後は華やかに金管楽器が鳴り響き終わる。
「サーリ島におけるレミンカイネンの冒険」も、
ストラヴィンスキーの新古典主義の影響を受けた印象を感じる。
10分ほどの作品ではあるが、曲の後半になるにつれ、
シベリウスのような(ニールセンっぽいところもあるが)
北欧的な曲調になり、終わり方はシベリウスっぽい。
「海の情景」は1930~1931年に作曲された初期の作品だ。
第1曲「霧の朝」を聴くだけで、神秘的な音楽の中に
ドビュッシーやラヴェルなどの影響をみることはできる。
第2曲「キャプテン・スクラプチナット」は、
CDの解説にもあるようにスペインのファリャの
「恋は魔術師」や「三角帽子」を思い起こさせる。
これは第3曲「見捨てられた3本のマストの船」にもみられる。
第4曲のノクターンは北欧的な民謡調の旋律であり、美しい。
第5曲バレエの情景の冒頭はラヴェルっぽくあるが、
曲の旋律は北欧の民謡的旋律に基づいている感じだ。
第6曲「3Bf」はCDの解説書にあるように
確かに主旋律がラヴェルのボレロのテーマに似てはいる。
それをオーボエに吹かせるとなお、はっきりしてしまうのだ。
その展開の手法もボレロと同じというところがどうなんだろうか。
そうはいっても、本家本元にはかわならいだろうが、ね。
スオメンリンナ序曲は1940年に作曲された作品で、
さわやかで華やかな感じの北欧的な作品である。
ヘルシンキに近い沖合いの島々の名称からきている、
この島々は、最初はスウェーデン領であったが、
フィンランドが独立してからはフィンランド領になり、
スオメンリンナというフィンランド語に改められた。
この島はスウェーデン領の時代から要塞として使われ、
現在はユネスコの世界遺産に登録されている。
スオメンリンナは「フィンランドの城塞」という意味のようだ。
何度も刻まれる小太鼓のリズムは、軍隊の象徴だろうか。
戦争と占領の歴史が背後にあるようで、一見さわやかな曲も、
曲の背景を知り、よく聴くと複雑な気持ちになってしまう。