昨日は、ウォーキングは休みました。
みなとみらいホールでパーヴォ・ヤルヴィが指揮する
ドイツ・カンマー・フィルの演奏会の二日目を聴きにいく。
演奏曲目は、「エグモント」序曲と
三重協奏曲と交響曲第2番である。
演奏曲目はベートーヴェンの中でも地味な曲ばかりだが、
前日の演奏会同様に、昨日も充実した演奏であった。
以下、今回も演奏した曲の感想を簡単に触れたい。
まず、一曲目の「エグモント」序曲は、
軽快で早めのテンポの演奏であった。
最後の盛り上がりがいい曲で、
管楽器の音もクリアーに聴こえ、
昨日と同じく、まずまずの出来である。
三重協奏曲は、諏訪内晶子のヴァイオリン、
クリスティアン・ボルテーラのチェロ、
イアン・ファンテンのピアノがソリスト。
諏訪内晶子以外の二人のソリストについて、
私はそのそれぞれの活躍を知らないが、
三人のソリストの演奏は良かった。
オーケストラによるサポートも、
ソリストたちを引き立てるものであった。
しかし、なぜベートーヴェンがこの作品を作曲したのか、
その方が、こちらとしては気になる。
とはいえ、この三重協奏曲については作曲の動機など
実は謎に包まれているところが多いようだ。
室内楽と協奏曲を合体したような曲であり、
ある意味実験的な作品ではあるが、
三人のソリストの演奏技術を十分に発揮できる場面が少なく、
三人の演奏者それぞれがある時には主役となり、
ある時には脇役として伴奏に徹するという不思議な協奏曲なのだ。
指揮者としてその曲の全体の組み立て考えた時には難曲だろう。
そういう意味で、当日の演奏としては成功したほうだろう。
休憩のあとは交響曲第2番であった。
この演奏も昨年も聴いたので比較できるが、
とにかく、昨年は第2番という地味な作品の魅力を
十分に伝える演奏であったことに違いない。
今年もその魅力を十分に伝えた演奏であった。
第一楽章は、弦楽器の流れるような演奏がいい。
管楽器を加え、メリハリのある演奏、
そしてダイナミックさ備えた演奏は、聴いていて心地よい。
第二楽章は、のどかな曲で、美しい曲だが、
その魅力を十分に伝える演奏だったと思う。
クラリネットやオーボエ、フルート、ホルンなど
管楽器の活躍する場面で、各奏者その期待に応えていた。
第三楽章は去年よりもゆったりとした演奏かと思われたが、
とにかく余裕のある演奏で、中間部がよかった。
第四楽章は一気に駆け抜けていくような軽快な演奏だったが、
ここでの木管楽器の演奏も素晴らしかった。
オーボエはもちろんファゴットにも演奏の見せ場があるが、
その演奏は良かったし、フルートの演奏も良かった。
演奏が終わると同時に鳴り止まぬ拍手が続いた。
昨年と比べるとその時の名演奏を再現するような名演奏であった。
アンコールの一曲目は、シベリウスの「悲しいワルツ」。
この曲は昨日もやったのだが、暗い感じで始まる曲だが、
やはり、ヤルヴィにとっての得意中のレパートリーなのだろう。
昨日と同じく、最後ヤルヴィの指揮棒が降りるまで
聴衆はその静寂の時間を共有した感じであった。
これで、終わるかと思ったが、なんとヤルヴィの大サーヴィス
最後交響曲第1番の第四楽章をアンコールでやったのだ。
昨年は1日目の演奏が交響曲第1番から第3番を聴いた。
それはこれでとても贅沢な演奏の一日であったが、
その昨年の名演を思い起こすような演奏であり、
アンコール曲にしては十分すぎるくらいで、
演奏会の最後を締めくくるにふさわしかった。
なお、今回の前前日までに取り上げた管弦楽曲の
ドイツ・オーストリア編に関するCDの情報は、
私のHPの以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.html
参考にしていただければ幸いです。
みなとみらいホールでパーヴォ・ヤルヴィが指揮する
ドイツ・カンマー・フィルの演奏会の二日目を聴きにいく。
演奏曲目は、「エグモント」序曲と
三重協奏曲と交響曲第2番である。
演奏曲目はベートーヴェンの中でも地味な曲ばかりだが、
前日の演奏会同様に、昨日も充実した演奏であった。
以下、今回も演奏した曲の感想を簡単に触れたい。
まず、一曲目の「エグモント」序曲は、
軽快で早めのテンポの演奏であった。
最後の盛り上がりがいい曲で、
管楽器の音もクリアーに聴こえ、
昨日と同じく、まずまずの出来である。
三重協奏曲は、諏訪内晶子のヴァイオリン、
クリスティアン・ボルテーラのチェロ、
イアン・ファンテンのピアノがソリスト。
諏訪内晶子以外の二人のソリストについて、
私はそのそれぞれの活躍を知らないが、
三人のソリストの演奏は良かった。
オーケストラによるサポートも、
ソリストたちを引き立てるものであった。
しかし、なぜベートーヴェンがこの作品を作曲したのか、
その方が、こちらとしては気になる。
とはいえ、この三重協奏曲については作曲の動機など
実は謎に包まれているところが多いようだ。
室内楽と協奏曲を合体したような曲であり、
ある意味実験的な作品ではあるが、
三人のソリストの演奏技術を十分に発揮できる場面が少なく、
三人の演奏者それぞれがある時には主役となり、
ある時には脇役として伴奏に徹するという不思議な協奏曲なのだ。
指揮者としてその曲の全体の組み立て考えた時には難曲だろう。
そういう意味で、当日の演奏としては成功したほうだろう。
休憩のあとは交響曲第2番であった。
この演奏も昨年も聴いたので比較できるが、
とにかく、昨年は第2番という地味な作品の魅力を
十分に伝える演奏であったことに違いない。
今年もその魅力を十分に伝えた演奏であった。
第一楽章は、弦楽器の流れるような演奏がいい。
管楽器を加え、メリハリのある演奏、
そしてダイナミックさ備えた演奏は、聴いていて心地よい。
第二楽章は、のどかな曲で、美しい曲だが、
その魅力を十分に伝える演奏だったと思う。
クラリネットやオーボエ、フルート、ホルンなど
管楽器の活躍する場面で、各奏者その期待に応えていた。
第三楽章は去年よりもゆったりとした演奏かと思われたが、
とにかく余裕のある演奏で、中間部がよかった。
第四楽章は一気に駆け抜けていくような軽快な演奏だったが、
ここでの木管楽器の演奏も素晴らしかった。
オーボエはもちろんファゴットにも演奏の見せ場があるが、
その演奏は良かったし、フルートの演奏も良かった。
演奏が終わると同時に鳴り止まぬ拍手が続いた。
昨年と比べるとその時の名演奏を再現するような名演奏であった。
アンコールの一曲目は、シベリウスの「悲しいワルツ」。
この曲は昨日もやったのだが、暗い感じで始まる曲だが、
やはり、ヤルヴィにとっての得意中のレパートリーなのだろう。
昨日と同じく、最後ヤルヴィの指揮棒が降りるまで
聴衆はその静寂の時間を共有した感じであった。
これで、終わるかと思ったが、なんとヤルヴィの大サーヴィス
最後交響曲第1番の第四楽章をアンコールでやったのだ。
昨年は1日目の演奏が交響曲第1番から第3番を聴いた。
それはこれでとても贅沢な演奏の一日であったが、
その昨年の名演を思い起こすような演奏であり、
アンコール曲にしては十分すぎるくらいで、
演奏会の最後を締めくくるにふさわしかった。
なお、今回の前前日までに取り上げた管弦楽曲の
ドイツ・オーストリア編に関するCDの情報は、
私のHPの以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.html
参考にしていただければ幸いです。