Mars&Jupiter

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西横浜駅、桜木町駅、横浜駅、和田町駅、フンパーディンクの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」

2007-07-02 08:04:17 | 古典~現代音楽ドイツ編
昨日は西横浜駅から桜木町駅まで歩き、
さらに横浜駅周辺を経由し、和田町駅まで歩いた。
西横浜から藤棚商店街を抜け、
県立音楽堂へ行くコースの所要時間は約20分である。

途中聴いた曲は1854年生まれのフンパーディンクの作品だ。
今日からは、ドイツの管弦楽曲をとりあげていく。
彼は、メルヘン・オペラとよばれる分野を生み出した作曲家で、
歌劇「ヘンゼルとグレーテル」は、その代表作である。
グリムの作品を彼の妹ヴィッテが子ども向けに作り、
その作品を台本にフンパーディンクが作曲したもので、
わかりやすく、親しみやすい音楽にしている。
組曲は、この歌劇から5曲選んでいるが、
一般的にはその中でも序曲がよく演奏されることが多い。

第1曲序曲の冒頭のホルンの吹奏からして、
聴き手をメルヘンの舞台であるドイツの森の世界に誘う。
序曲ならではのさまざまな動機が登場する。
やさしく甘美なメロディーや民謡調の旋律にあふれている。
第2曲「魔女の騎行」は、勇ましい感じの曲であるが、
魔女の怖さが表現されるというほどではなく、
時々みせる民謡の旋律が、親しみやすさを与える。
第3曲「お菓子の家」では、再びホルンの吹奏が聴ける。
弦楽器が奏でる夢のような旋律が魅力的である。
第4曲「魔女のワルツ」は名称の通り軽快なワルツである。
最後だけ魔女の妖しさがみられるかという感じである。
第5曲「夢のパントマイム」はハープの伴奏と
弦楽器の演奏が、夢のような世界を作り出す一方で、
金管楽器が序曲の冒頭の旋律を奏でる。
それまでに出た旋律が登場することで、回想シーンとなり、
組曲を締めくくるにはふさわしい終曲となっている。

スペインのイサシ作曲家が作曲した交響曲のところで、
彼がフンパーディンクに学んだことを触れたが、
まさしくその影響の原点がここにあると実感する。
フィンパーディンクのこの曲を聴いてから、
イサシの交響曲を聴くと両者の関係が良く分かると思う。

前回取りあげたロシアの管弦楽曲に関するCDの情報は、
私のHPの以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.html
参考にしていただければ幸いです。
コメント
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