Mars&Jupiter

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渋谷から赤坂見附まで、そしてブラームスのセレナード

2007-07-06 06:48:12 | ヨハネス・ブラームスの作品
昨日は渋谷からカーサ・クラシカというお店のある
赤坂見附までライブを聴きにいくために歩いた。
地下鉄だと4駅で、246号線沿いに歩くと約40分である。
夜の渋谷から赤坂見附までを歩くと、
思わぬところに公園があったり、路地裏の粋な店があったり、
食材を手に入れるのにいいおしゃれな店があることに気づく。
昼歩く時とは違う街の表情があるんだなと感じたりもする。

1833年生まれのブラームスは2つのセレナードを残した。
このうち私が好きなのは第1番の方だ。
弦楽器と管楽器のための九重奏曲として書き始め、
のちにオーケストラ用に書き改めたこの作品は、
1860年に初演された彼の青年期の管弦楽曲である。

六つの楽章から構成されているこの曲は、
青年時代のブラームスの夢や期待などが反映している。
なんといっても、第一楽章のアレグロ・モルトがいい。
その若々しく、粗野であるがのどかな民謡的な旋律と、
ロマンティックで、甘く魅力的な旋律が印象的で、
聴いていてすっきりするのである。

ワグナー派とブラームス派という二つの流れは、
ドイツ周辺の国々の音楽にも多大な影響を及ぼし続けた。
その意味では、19世紀後半の音楽界の中で、
ブラームスの存在はあまりにも偉大ではあるが、
この曲はその若き頃のブラームスの素顔を
みることができるようでいていい。
コメント
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